エアコンを使っていると、「ジリジリ…」「ジジジ…」という細かな音が聞こえ、不安になったことはありませんか。
特に夜、テレビを消して部屋が静かになった頃に音が気になり、「このまま使っていて大丈夫なの?」「火事になったりしない?」と心配になる方は少なくありません。
実は、エアコンから聞こえるジリジリ音には、正常な作動音である場合もあれば、電子基板や配線など電気系統の異常が原因となっている場合もあります。
焦げ臭いにおいやエラー表示を伴う場合は、放置すると故障が悪化する可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、エアコンからジリジリ音がする主な原因や危険な症状の見分け方、自分で確認できるポイントについて詳しく解説します。
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エアコンからジリジリ音がする主な原因
エアコンから聞こえるジリジリ音は、すぐに故障とは限りません。
最近のインバーターエアコンは電子制御で細かく運転を調整しているため、電気部品の作動音が聞こえることもあります。
一方で、電子基板や配線の異常によって発生する危険な音である可能性もあります。
まずは考えられる原因を一覧で確認してみましょう。
| 原因 | 故障の可能性 | 緊急性 |
|---|---|---|
| 電子膨張弁の作動音 | 低い | 低い |
| 電子基板やリレーの作動音 | 低い | 低い |
| 空気清浄・イオン発生機能の作動音 | 低い | 低い |
| モーターの回転音 | 低い〜中 | 低い |
| 室外機のコンプレッサーや電装部品 | 低い〜中 | 低い |
| ファンモーターやベアリングの劣化 | 中 | 中 |
| 電子基板や電気系統の故障 | 高い | 高い |
| 配線の接触不良やほこりによる放電 | 高い | 高い |
このように、ジリジリ音には正常なケースと注意が必要なケースがあります。
まずは、
- 室内機と室外機のどちらから聞こえるのか
- 運転中だけなのか停止後も続くのか
- 焦げ臭いにおいはないか
を確認すると、原因を絞り込みやすくなります。

電子膨張弁の作動音
比較的新しいエアコンで多いのが、電子膨張弁が動作するときの音です。
電子膨張弁とは、冷媒の流れる量を細かく調整し、部屋の温度を一定に保つための重要な部品です。
暖房を入れた直後や冷房運転中は、設定温度に合わせて絶えず動作しているため、
- ジリジリ…
- ジジジ…
- ジーー…
といった小さな電子音が聞こえることがあります。
例えば、冬の朝に暖房を入れた直後、室内機の近くで耳を澄ますと、小さなジリジリ音が聞こえることがあります。
「壊れたのでは?」と驚く方もいますが、多くの場合は電子膨張弁が正常に働いている音です。
冷暖房がしっかり効いていて、音も以前と変わらないのであれば、過度に心配する必要はありません。
電子基板やリレーの作動音
室内機には、エアコン全体を制御する電子基板が搭載されています。
温度や風量、運転モードを細かく制御しているため、基板上の電子部品やリレーが動作すると、
- ジリ…
- ジジ…
- ジー…
という小さな音が聞こえることがあります。
特に次のようなタイミングでは発生しやすくなります。
- 暖房から送風へ切り替わるとき
- 設定温度に近づいたとき
- 自動運転で風量が変わるとき
- 運転開始・停止の直前
普段はテレビや生活音で気にならなくても、夜になって部屋が静かになると初めて気付くケースも少なくありません。
音が小さく一定で、冷暖房も正常に動作しているのであれば、正常な制御音である可能性が高いでしょう。
ただし、
- 音が急に大きくなった
- 焦げ臭さがある
- エラー表示も出ている
このような症状がある場合は、電子基板の異常も考えられるため注意が必要です。
空気清浄・イオン発生機能の作動音
空気清浄機能付きのエアコンでは、イオン発生装置からジリジリ音が聞こえることがあります。
例えば、
- ナノイー
- プラズマクラスター
- ストリーマ
- アクティブイオン
などの機能を搭載した機種では、高電圧を利用してイオンを発生させています。
そのため、
- ジリ…
- ジジジ…
- ジー…
といったごく小さな電子音が発生することがあります。
実際に、
「空気清浄モードをオンにすると音がする」
「夜だけ音が気になる」
という相談は珍しくありません。
昼間は生活音に紛れて気付かなくても、寝室で就寝前に運転していると、静かな部屋では音だけが耳につくことがあります。
冷暖房や空気清浄機能が正常に動作しており、音の大きさにも変化がないのであれば、多くは正常な作動音です。
一方で、
- 焦げ臭いにおいがする
- エラー表示が出る
- ジリジリ音が以前より明らかに大きくなった
このような症状を伴う場合は、イオン発生装置ではなく電子基板や電気系統の異常が原因となっている可能性もあります。
正常な作動音だと決めつけず、他の症状もあわせて確認することが大切です。
モーターの回転音
エアコンの室内機には、風を送り出すためのファンモーターが搭載されています。
このモーターが回転するときに、モーター内部の電磁力や回転音によって、
- ジリ…
- ジー…
- ジジジ…
といった音が聞こえることがあります。
特に次のような場面では気付きやすくなります。
- 夜になって部屋が静かになったとき
- 弱風運転になったとき
- おやすみモードで運転しているとき
例えば、昼間はまったく気にならなかったのに、寝る前に照明を消して静かになると、「こんな音していたかな?」と感じるケースは少なくありません。
音が一定で、
- 冷暖房は正常に効いている
- 振動がない
- 音が徐々に大きくなっていない
という状態であれば、多くはモーターの正常な作動音です。
ただし、以前より音が大きくなったり、「カラカラ」「キーキー」といった別の異音も混ざるようになった場合は、モーターやベアリングの劣化が始まっている可能性があります。
室外機のコンプレッサーや電装部品
「室内機から音がしていると思っていたら、実は室外機だった。」
これは意外と多いケースです。
室外機には、
- コンプレッサー
- インバーター基板
- 電装部品
- モーター
などが搭載されており、これらが動作すると、
- ジリジリ…
- ジー…
- ブーン…
といった音が発生することがあります。
特に、
- 暖房運転を開始した直後
- 冷房能力が上がったとき
- コンプレッサーの回転数が変化したとき
には、電子制御が頻繁に働くため、ジリジリ音が聞こえやすくなります。
室外機は屋外に設置されているため、壁や配管を伝って室内まで音が響き、「室内機が鳴っている」と勘違いすることもあります。
音の発生場所が分からない場合は、一度ベランダや屋外へ出て確認してみましょう。
室外機から聞こえているだけであれば、正常な運転音であるケースも少なくありません。

ファンモーターやベアリングが劣化している
長年使用しているエアコンでは、部品の摩耗によってジリジリ音が発生することがあります。
特に劣化しやすいのが、
- ファンモーター
- ベアリング
- 回転軸
です。
これらの部品は毎年長時間回転を繰り返すため、使用年数が増えるにつれて少しずつ摩耗していきます。
すると、本来は静かに回転するはずのモーターから、
「ジーーーー」
という連続音が聞こえるようになることがあります。
次のような症状がある場合は、部品の劣化が進んでいる可能性があります。
- 使用するたびに音が大きくなる
- 強風運転で特に音が目立つ
- ジリジリ音にカラカラ音やガタガタ音も混ざる
- 室内機がわずかに振動している
- エアコンの使用年数が10年以上になる
例えば、最初は夜だけ気になる程度だった音が、数か月後には昼間でも聞こえるようになった場合は、正常な作動音ではなく部品の摩耗が進行している可能性があります。
放置するとモーターが停止し、冷暖房が使えなくなることもあるため、早めの点検がおすすめです。
電子基板や電気系統の故障
最も注意したいのが、電子基板や電気系統の故障によるジリジリ音です。
電子部品に異常が発生すると、
- ジリジリ…
- ジジジ…
- パチパチ…
といった異音が発生することがあります。
正常な電子音との違いは、「以前より明らかに変化したかどうか」です。
例えば、
今まで聞こえなかった音が急に鳴り始めた
音が徐々に大きくなっている
運転中ずっと音が続いている
といった変化がある場合は、故障の可能性を考える必要があります。
さらに、
- エラー表示が出る
- 冷暖房が効きにくい
- 運転が途中で止まる
- リモコン操作への反応が悪い
このような症状も同時に現れている場合は、電子基板の異常が疑われます。
電子基板はエアコン全体を制御する重要な部品です。
そのまま使い続けると症状が悪化し、修理費用が高額になるケースもあるため、早めに点検を依頼しましょう。
配線の接触不良やほこりによる放電
ジリジリ音の中でも、特に注意したいのが配線の接触不良やほこりによる放電です。
エアコン内部には多くの電気配線や接続端子があります。
長年の使用で、
- 接続部が緩む
- 配線の被覆が傷む
- 内部にほこりがたまる
といった状態になると、微弱な放電が起こり、「ジリジリ」「チリチリ」といった音が発生することがあります。
このようなケースでは、音だけで終わらないことも少なくありません。
例えば、
- 焦げ臭いにおいがする
- 樹脂が熱くなったようなにおいがする
- 運転中に一瞬だけパチッという音が混ざる
- ブレーカーが落ちることがある
このような症状がある場合は、正常な作動音ではなく危険な状態の可能性があります。
特に、焦げ臭さを伴うジリジリ音は、そのまま使い続けるべきではありません。
一度エアコンの運転を停止し、電源プラグが抜ける機種であればコンセントから抜いたうえで、メーカーや修理業者へ相談してください。
「まだ動いているから大丈夫だろう」と使い続けると、故障の悪化だけでなく、電気系統のトラブルにつながるおそれもあります。
自分でできる確認方法
エアコンからジリジリ音が聞こえると、「すぐに修理を呼んだ方がいいのかな」と不安になるかもしれません。
しかし、ジリジリ音には電子膨張弁やイオン発生機能などによる正常な作動音も含まれます。
まずは、音の特徴や発生する状況を確認してみましょう。

室内機と室外機のどちらから聞こえるか確認する
最初に確認したいのが、音が聞こえている場所です。
室内機から聞こえているように感じても、実際には室外機から発生した音が壁や配管を伝って室内まで響いていることがあります。
特に暖房運転中は室外機が活発に動作するため、電子部品やコンプレッサーの音が伝わりやすくなります。
可能であれば一度ベランダや屋外へ出て、室外機の近くでも同じ音が聞こえるか確認してみましょう。
原因を特定する大きな手掛かりになります。
どのタイミングで音が鳴るか確認する
ジリジリ音が鳴るタイミングも重要な判断材料です。
例えば、
- 運転開始直後だけ聞こえる
- 暖房運転中だけ聞こえる
- 空気清浄機能を使うと聞こえる
- 停止後もしばらく聞こえる
このような場合は、電子制御による正常な作動音であることも少なくありません。
一方で、
- 運転中ずっと鳴り続ける
- 以前より明らかに音が大きくなった
- 日に日に音が増している
このような変化がある場合は、部品の劣化や故障も考えられます。
空気清浄機能をオフにしてみる
ナノイーやプラズマクラスターなどの空気清浄機能を搭載したエアコンでは、イオン発生装置から小さな電子音が聞こえることがあります。
一度この機能をオフにして、
- 音が止まる
- 音が小さくなる
のであれば、正常な作動音である可能性が高いでしょう。
音に変化がない場合は、別の部品が原因かもしれません。
フィルターの汚れを確認する
フィルターの汚れが直接ジリジリ音を発生させることはあまりありません。
しかし、フィルターが目詰まりすると風量が低下し、ファンモーターに余計な負荷がかかることがあります。
その結果、モーター音が以前より目立つようになることもあります。
長期間掃除していない場合は、一度フィルターを清掃して様子を見てみましょう。
危険な症状がある場合は使用を中止する
ジリジリ音だけで、冷暖房も正常に動作している場合は、慌てて電源を切る必要はないケースもあります。
しかし、次のような症状を伴う場合は、正常な作動音とは考えにくく、安全のためにも使用を中止してください。

焦げ臭いにおいがする
最も注意したいのが、焦げ臭さを伴うジリジリ音です。
例えば、
「暖房をつけて10分ほどすると、ジリジリ音と一緒にプラスチックが焼けるようなにおいがしてきた。」
このような場合は、電子基板や配線などの電気系統に異常が発生している可能性があります。
焦げ臭いにおいを感じたら運転を停止し、無理に使い続けないようにしてください。
パチパチ音も混ざる
ジリジリ音だけではなく、
- パチッ
- パチパチ
- チリチリ
といった音も聞こえる場合は、放電が起きている可能性があります。
内部のほこりや湿気が原因の場合もありますが、配線の接触不良や電子部品の異常によって発生していることもあります。
特に、以前は聞こえなかった音が急に鳴り始めた場合は注意しましょう。
エラー表示が出る
ジリジリ音に加えてエラーコードが表示される場合は、エアコン自身が異常を検知している可能性があります。
運転を繰り返しても同じエラーが表示される場合は、自己判断で使い続けず、取扱説明書で内容を確認するか、メーカーへ相談することをおすすめします。
ブレーカーが落ちる
運転中にブレーカーが落ちる場合は、電気系統に大きな負荷や異常が発生している可能性があります。
何度もブレーカーを戻して運転を再開するのは避けましょう。
症状が繰り返される場合は、エアコン本体だけでなく、コンセントや屋内配線に原因があることも考えられます。
よくある質問
ジリジリ音がしても冷暖房が効いていれば問題ありませんか?
電子膨張弁や空気清浄機能などによる正常な作動音であれば、冷暖房が正常に効いている限り大きな問題はないことがほとんどです。
ただし、音が以前より大きくなったり、焦げ臭さやエラー表示を伴ったりする場合は点検を検討しましょう。
夜だけジリジリ音が気になります。
夜は周囲が静かになるため、昼間は生活音に紛れていた小さな電子音が聞こえやすくなります。
音が一定で冷暖房も正常に動作しているのであれば、正常な作動音である可能性があります。
エアコンを止めても音が続くことがあります。
停止後もしばらくは、電子制御や内部部品が動作しているため、小さな電子音が聞こえることがあります。
数分程度で止まるのであれば心配ないことがほとんどですが、長時間続く場合や焦げ臭さを伴う場合は、一度点検を受けることをおすすめします。
業者へ相談・修理を検討した方がよい症状
エアコンからジリジリ音が聞こえても、電子膨張弁やイオン発生機能などが原因であれば、正常な作動音であることも少なくありません。
しかし、音が以前と変わってきたり、他の異常も現れている場合は、部品の劣化や電気系統の故障が進行している可能性があります。
次のような症状がある場合は、早めにメーカーや修理業者へ相談しましょう。

ジリジリ音が以前より大きくなっている
これまで耳を近づけないと聞こえなかった音が、部屋のどこにいても分かるようになった場合は注意が必要です。
また、
- 音が日に日に大きくなる
- ジリジリ音が長時間続く
- 運転するたびに音が目立つようになった
といった変化も、部品の摩耗や電子基板の劣化が進んでいるサインかもしれません。
正常な作動音は大きさが急に変わることはほとんどありません。
以前との違いを感じたら、一度点検を受けることをおすすめします。
焦げ臭いにおいがする
ジリジリ音と同時に、
- 焦げたようなにおい
- プラスチックが溶けるようなにおい
- 電気製品が熱くなったようなにおい
がする場合は、電子基板や配線など電気系統の異常が疑われます。
このような症状は、正常な作動音とは明らかに異なります。
そのまま使用を続けるのではなく、運転を停止し、点検を依頼してください。
エラー表示や冷暖房の不具合がある
ジリジリ音に加えて、
- エラーコードが表示される
- 冷房や暖房の効きが悪い
- 運転が途中で止まる
- 電源が入らないことがある
このような症状がある場合は、電子基板やセンサーなどの異常が考えられます。
音だけでなく性能にも影響が出始めているため、放置せずに修理を検討しましょう。
ブレーカーが落ちる・本体やコンセントが熱い
運転中にブレーカーが落ちたり、エアコン本体や電源プラグ、コンセントが異常に熱くなったりする場合は注意が必要です。
特に、
- コンセントに触れると熱い
- プラグが変色している
- コンセント周辺から焦げ臭いにおいがする
このような場合は、エアコン本体ではなく屋内配線やコンセント側に原因があることもあります。
安全のため、使用を中止し、点検を依頼しましょう。
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修理費用の目安
ジリジリ音の原因によって、修理費用は大きく異なります。
| 原因 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 電子膨張弁の交換 | 20,000~50,000円 |
| ファンモーターの交換 | 15,000~35,000円 |
| 電子基板の交換 | 20,000~60,000円 |
| 配線・接続部の修理 | 10,000~30,000円 |
| 室外機の電装部品交換 | 20,000~50,000円 |
※費用はメーカーや機種、故障内容によって異なります。
購入から10年以上経過しているエアコンでは、修理部品の供給が終了している場合があります。
修理費用が高額になる場合は、新しいエアコンへの買い替えも含めて検討するとよいでしょう。
まとめ
エアコンから聞こえるジリジリ音は、電子膨張弁や電子基板、空気清浄機能などによる正常な作動音であることも多く、音だけで故障とは判断できません。
一方で、
- 音が以前より大きくなった
- 焦げ臭いにおいがする
- パチパチ音も聞こえる
- エラー表示が出る
- ブレーカーが落ちる
といった症状を伴う場合は、電子基板や配線など電気系統の異常が原因となっている可能性があります。
まずは音が聞こえる場所やタイミングを確認し、正常な作動音なのかを見極めることが大切です。
少しでも異常を感じた場合は無理に使い続けず、メーカーや修理業者へ相談しましょう。


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