エアコンのフィルター掃除方法を徹底解説!自分でできる手順と改善できる症状・注意点

エアコンのフィルター掃除方法

「最近、エアコンの効きが悪くなった気がする…」
「以前より風が弱いような気がする。」
「電気代が上がったけれど故障なのかな?」

このような症状が現れた場合、まず確認したいのがエアコンのフィルターです。

エアコンのフィルターは、室内のほこりや花粉などを取り除く役割があります。しかし、長期間掃除をしていないと大量のほこりが付着し、空気の流れが悪くなることでさまざまな不調を引き起こします。

実際の現場でも、「故障だと思っていたけれど、フィルター掃除だけで改善した」というケースは少なくありません。

一方で、すべての症状がフィルター掃除で改善するわけではなく、異音や水漏れなどは別の原因が隠れている場合もあります。

この記事では、

  • フィルター掃除が必要なサイン
  • フィルター掃除で改善できる症状
  • 自分でできる正しい掃除方法
  • 掃除しても改善しない症状
  • 業者へ相談した方がよいケース

まで、現場目線で分かりやすく解説します。

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目次

フィルター掃除が必要なサイン

「まだ使えているから大丈夫」と思っていても、フィルターには想像以上にほこりがたまっていることがあります。

次のような症状があれば、一度フィルターを確認してみましょう。

フィルター掃除が必要なサイン

エアコンの風量が以前より弱くなった

設定温度を下げても風が弱く感じる場合は、フィルターが目詰まりしている可能性があります。

フィルターがほこりで塞がれると、室内機が十分な空気を吸い込めず、風量が低下します。


冷房・暖房の効きが悪くなった

「去年はもっと涼しかったのに。」
「暖房がなかなか暖まらない。」

このような場合も、フィルターの汚れが原因になっていることがあります。

室内の空気を十分に取り込めないため、エアコン本来の性能を発揮できません。


カビ臭い・ほこりっぽい臭いがする

エアコンをつけた瞬間に嫌な臭いがする場合は、フィルターや内部に汚れが蓄積している可能性があります。

特に長期間掃除していない場合は、フィルターに付着したほこりが臭いの原因になっていることがあります。

※掃除しても臭いが改善しない場合は、内部の熱交換器や送風ファンにカビが発生している可能性もあります。


電気代が高くなった

フィルターが目詰まりすると、設定温度まで冷やしたり暖めたりするために余分な電力が必要になります。

「使い方は変わっていないのに電気代だけ上がった」という場合は、フィルター掃除で改善するケースもあります。


フィルターを見るとほこりがびっしり付いている

もっとも分かりやすいサインです。

前面パネルを開けた際に、フィルター全体が灰色になるほどほこりが付着している場合は、できるだけ早く掃除しましょう。

この状態では、エアコンの性能が十分に発揮できていない可能性があります。


前回の掃除から数か月以上経っている

見た目がきれいでも、細かいほこりは少しずつ蓄積しています。

特に夏や冬のように毎日使用する時期は、思っている以上にフィルターは汚れています。

一般的には2週間~1か月に1回程度を目安に掃除すると、エアコンを効率よく使用できます。


フィルター掃除で改善できる症状一覧

次のような症状は、フィルター掃除で改善する可能性があります。

症状改善の期待度フィルター掃除で改善する可能性
冷房・暖房の効きが悪い★★★★★高い
風量が弱い★★★★★高い
カビ臭い・ほこり臭い★★★★☆比較的高い
電気代が高くなった★★★★☆比較的高い
ブーンという風切り音★★★☆☆場合による
軽い水漏れ(結露が原因)★★☆☆☆場合による
ジリジリ音・パキパキ音★☆☆☆☆ほとんど改善しない

ポイント

フィルター掃除で改善しやすいのは、「空気の流れが悪くなったこと」が原因の症状です。

一方で、

などは、モーターや電子部品、熱膨張など別の原因で発生しているケースが多く、フィルター掃除だけでは改善しないことがほとんどです。

症状に応じて原因を切り分けることが、無駄な掃除や故障の見落としを防ぐポイントです。

フィルター掃除で改善できる症状一覧

掃除を始める前に準備するもの

エアコンのフィルター掃除は特別な道具がなくても行えます。

ただし、あらかじめ必要なものを準備しておくと、作業がスムーズに進みます。

用意するもの

  • 掃除機(ブラシ付きノズルがあると便利)
  • 柔らかいブラシや使い古しの歯ブラシ
  • 中性洗剤(油汚れがある場合)
  • スポンジ
  • タオル
  • ゴム手袋(必要に応じて)

掃除機だけで済む場合もありますが、長期間掃除をしていないフィルターは、水洗いまで行った方がきれいになります。


エアコンのフィルター掃除方法

初めてでも難しい作業ではありません。

順番を守れば10~20分程度で終わることがほとんどです。


① エアコンの電源を切る

作業を始める前に、必ずエアコンの運転を停止してください。

可能であればコンセントも抜いておくと、誤作動やケガの防止につながります。

運転直後は内部が結露していることもあるため、数分待ってから作業を始めると安心です。


② 前面パネルを開けてフィルターを取り外す

前面パネルをゆっくり持ち上げると、フィルターが見えます。

左右のツメを軽く持ち上げるだけで外せる機種がほとんどですが、無理に引っ張ると破損する恐れがあります。

取扱説明書がある場合は、一度確認してから取り外しましょう。


③ 掃除機でほこりを吸い取る

フィルターを外したら、まずは掃除機で表面のほこりを取り除きます。

ポイントは、ほこりが付いている面から吸い取ることです。

反対側から強く吸うと、ほこりがフィルターの奥へ押し込まれてしまうことがあります。

ブラシ付きノズルを使えば、網目を傷めにくく効率よく掃除できます。


④ 水洗いして細かい汚れを落とす

掃除機で取りきれなかった汚れは、水洗いで落とします。

シャワー程度の水圧で十分です。

油汚れやベタつきが気になる場合は、中性洗剤を薄めてスポンジや柔らかいブラシで優しく洗いましょう。

強くこするとフィルターが破れたり変形したりする恐れがあるため、力を入れすぎないことが大切です。


⑤ しっかり乾燥させる

洗い終わったらタオルで軽く水分を拭き取り、風通しの良い日陰で十分に乾燥させます。

直射日光に長時間当てると、フィルターが変形したり劣化したりすることがあります。

また、濡れたまま取り付けるとカビの原因になるため、完全に乾いてから戻しましょう。


⑥ フィルターを取り付けて試運転する

乾燥したフィルターを元の位置へ戻し、前面パネルを閉めます。

その後、エアコンを運転して次の点を確認しましょう。

  • 風量が改善したか
  • 冷暖房の効きが良くなったか
  • 嫌な臭いが軽減したか
  • エラー表示が出ていないか

掃除前と比べて風が強く感じられる場合は、フィルターの目詰まりが原因だった可能性が高いと考えられます。


フィルター掃除で失敗しやすいポイント

「掃除したのに逆に調子が悪くなった」というケースは少なくありません。

実際には故障ではなく、掃除方法に原因があることもあります。

フィルター掃除で失敗しやすいポイント

濡れたまま取り付ける

乾燥が不十分な状態で運転すると、カビや臭いの原因になることがあります。

必ず完全に乾いてから取り付けましょう。


強くこすってフィルターを傷める

フィルターは見た目以上にデリケートです。

硬いブラシやたわしで強くこすると、網目が破れたり変形したりする恐れがあります。


熱湯で洗う

汚れを落とそうとして熱湯を使うと、樹脂製のフィルターが変形する可能性があります。

水またはぬるま湯で洗うようにしてください。


フィルター以外を無理に掃除する

前面パネルを開けると、アルミフィン(熱交換器)や送風ファンが見える機種があります。

これらは無理にブラシを入れたり、市販の洗浄スプレーを使用したりすると、故障や水漏れの原因になることがあります。

フィルター掃除は自分でもできますが、内部の本格的な洗浄は無理に行わないことが大切です。

フィルター掃除をしても改善しない症状

フィルター掃除は、空気の流れが悪くなっていることが原因の症状には効果が期待できます。

しかし、すべての不具合が改善するわけではありません。

掃除をしても変化がない場合は、別の原因が考えられます。

症状フィルター掃除で改善する可能性考えられる原因
冷房・暖房の効きが悪い冷媒ガス不足・室外機の故障など
水漏れドレンホースの詰まり・排水不良
カタカタ音×送風ファン・ルーバー・モーター
ジリジリ音×電子基板・電子部品
パキパキ音×樹脂部品の熱膨張・収縮
コンコン音×室外機・配管・内部部品
焦げ臭い×配線・基板・モーターの異常

例えば、「ジリジリ音がするからフィルターを掃除してみた」という場合でも、音の原因が電子基板やモーターであれば改善しません。

症状が続く場合は、原因に合った対処を行うことが大切です。


フィルター掃除をしてはいけないケース

フィルター掃除は家庭でも行えますが、無理に作業を続けない方がよいケースもあります。

フィルター掃除をしてはいけないケース

フィルターが破損している

網が破れていたり、大きく変形していたりする場合は、掃除をしても十分な効果が得られません。

メーカー純正品への交換を検討しましょう。


エアコン内部に大量のカビが見える

吹き出し口の奥や送風ファンに黒いカビが広がっている場合は、フィルターだけ掃除しても臭いが改善しないことがあります。

内部洗浄が必要になるケースもあります。


水漏れや異音が同時に発生している

フィルターの汚れだけが原因とは考えにくい状態です。

ドレンホースの詰まりや内部部品の故障など、別の原因が隠れている可能性があります。


焦げ臭い・エラー表示がある

焦げ臭さやエラー表示が出ている場合は、フィルター掃除を続けるのではなく、使用を中止してください。

電気系統や基板などの故障が原因の可能性もあるため、早めの点検をおすすめします。


フィルター掃除はどれくらいの頻度ですればいい?

掃除頻度は、使用状況によって変わります。

目安は次のとおりです。

使用状況掃除の目安
夏・冬に毎日使用2週間に1回程度
週に数回程度1か月に1回程度
春・秋など使用頻度が少ないシーズン前後に1回

ペットを飼っている家庭や、小さなお子さんがいる家庭では、ほこりや毛が付きやすいため、少し早めの掃除がおすすめです。

また、キッチンの近くに設置されているエアコンは、油汚れが付きやすいため、通常より汚れが落ちにくい傾向があります。


フィルター掃除にあると便利なグッズ

掃除は身近な道具でもできますが、次のようなアイテムがあると作業しやすくなります。

  • ブラシ付き掃除機ノズル
  • マイクロファイバークロス
  • 柔らかい掃除用ブラシ
  • 中性洗剤
  • ゴム手袋

専用の高価な道具がなくても十分掃除できます。

大切なのは、フィルターを傷めないように優しく汚れを落とすことです。


よくある質問(FAQ)

Q. フィルター掃除だけでエアコンの臭いは消えますか?

軽いほこり臭さであれば改善することがあります。

ただし、内部の送風ファンや熱交換器にカビが発生している場合は、フィルター掃除だけでは改善しないケースが多くあります。


Q. 市販のエアコン洗浄スプレーは使っても大丈夫ですか?

フィルターには使用できません。

また、熱交換器へ安易に使用すると、汚れが奥へ流れ込んだり、水漏れや故障の原因になったりする場合があります。

使用する際は、メーカーの取扱説明書を確認しましょう。


Q. フィルター掃除をしても冷えません。

冷媒ガス不足や室外機の異常、熱交換器の汚れなど、フィルター以外が原因の可能性があります。

掃除後も改善しない場合は、原因を切り分けることが大切です。


Q. 自動お掃除機能付きエアコンでも掃除は必要ですか?

必要です。

自動お掃除機能はフィルター表面のほこりを取り除く仕組みですが、細かな汚れや油汚れまでは完全に除去できません。

また、ダストボックスの清掃やフィルターの点検も定期的に行うことで、エアコンの性能を維持しやすくなります。

業者へ相談・点検を検討した方がよい症状

フィルター掃除をしても改善しない場合は、汚れではなくエアコン本体や配管に原因がある可能性があります。

次のような症状がある場合は、無理に使い続けず、一度点検を検討しましょう。

フィルター掃除をしても冷暖房の効きが改善しない

掃除後も部屋がなかなか冷えない、暖まらない場合は、冷媒ガス不足や室外機、コンプレッサーなどの不具合が考えられます。

「フィルターが汚れているだけだろう」と使い続けると、故障が進行することもあります。


異音が続いている

フィルター掃除で改善しない異音は、内部部品の異常が原因になっている可能性があります。

例えば、

などが続く場合は、早めの点検がおすすめです。


水漏れが改善しない

フィルターの目詰まりが原因で軽い結露が起こることはありますが、水滴がポタポタ落ちるような状態が続く場合は、ドレンホースの詰まりや排水不良などが疑われます。

放置すると壁紙や床材にまで被害が広がることもあるため、注意が必要です。


焦げ臭い・異臭がする

運転中に焦げ臭さを感じる場合は、フィルターではなく配線や電子基板、モーターなどの電気系統に異常が発生している可能性があります。

安全のため、運転を停止し、コンセントを抜いて点検を依頼してください。


エラー表示や運転停止を繰り返す

掃除後もエラーコードが表示されたり、運転が途中で止まったりする場合は、フィルター以外に原因があります。

リモコンのリセットで改善することもありますが、繰り返す場合は専門業者へ相談しましょう。


まとめ

エアコンのフィルター掃除は、自宅で比較的簡単にできるメンテナンスの一つです。

風量の低下や冷暖房の効きが悪い、ほこりっぽい臭いなどは、フィルター掃除だけで改善することも少なくありません。

一方で、

  • ジリジリ音
  • パキパキ音
  • カタカタ音
  • 水漏れ
  • 焦げ臭い
  • エラー表示

などは、フィルター以外に原因があることも多いため、掃除だけで無理に解決しようとしないことが大切です。

エアコンを長く快適に使うためにも、2週間~1か月に1回を目安にフィルターを掃除し、異常がある場合は早めに原因を切り分けることが故障予防につながります。

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