窓を開け閉めするたびに「キュルキュル」「キーキー」「ギーギー」と音がする。
昨日までは気にならなかったのに、最近になって音が大きくなったり、窓まで少し重く感じたりすることもあります。
こうした音は、レールの汚れ、戸車の摩耗やずれ、サッシ部材のこすれなどで起こります。
ただし、網戸だけ鳴るのか、窓を触っていないのに鳴るのかでは確認する場所が違います。まず、どのタイミングで音が出るのかを切り分けます。
窓のキーキー・キュルキュル音は「いつ鳴るか」で切り分ける

窓本体を開け閉めしたときだけ鳴るなら、まずレールと戸車から確認します。
網戸を動かしたときだけなら網戸側。窓を触っていないのに「ギシッ」「パキッ」と鳴る場合は、開閉時の摩擦音とは分けて考えます。
窓を開け閉めすると鳴るなら、まずレールを確認する
窓を動かすたびに下側から「キーッ」と聞こえるなら、最初に見るのはレールです。
レールに砂・ホコリ・ゴミがたまっていないか
引違い窓は、窓の下にある戸車がレール上を転がって動きます。
レールに砂や細かなゴミがたまると戸車がスムーズに動かなくなり、
- キーキー・キュルキュル音がする
- ザラザラした感触がある
- 開閉が少し重くなる
- 特定の場所で引っかかる
といった変化が出ることがあります。
まず窓を開けて、レールに砂やホコリがたまっていないか見ます。
汚れていれば、掃除機やブラシなどで取り除いてから、もう一度ゆっくり窓を開閉します。
LIXILでは、引違い窓の開閉がしづらい場合、まずレールや戸車にゴミ・ホコリ・汚れが付着していないか確認し、汚れがない場合は戸車の消耗や、障子とレールの干渉などを確認するよう案内しています。
なお、レールにこびりついた汚れを金属製のヘラなどで無理に削ると、レールを曲げたり傷つけたりするおそれがあります。落ちにくい汚れも、レール自体を削らない方法で落とします。
掃除したあとに音が消えた、または明らかに小さくなったなら、レール上の汚れが関係していた可能性があります。
反対に、きれいにしても毎回同じ位置で鳴る、以前より窓が重いという場合は、次に戸車や部材の接触を見ます。
掃除しても鳴るなら、音がする場所と動き方で原因を絞る
レールを掃除しても変わらない場合は、「キーキー」という音だけではなく、どこで・どんな動きをしたときに鳴るかを確認します。
| 症状 | 考えられる箇所 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 窓の下側から鳴る | 戸車・レール | ゴロゴロ感や引っかかりがないか |
| 毎回同じ位置で「キーッ」と鳴る | サッシ枠・気密材などの接触 | 擦れた跡や接触している場所がないか |
| 開閉も以前より重い | 戸車・建付け | レール清掃後も重さが変わらないか |
| 片側だけ擦れる | 建付け・戸車の高さ | 窓が傾いて見えないか |
| 音に加えて閉まりにくい | 戸車・建付けなど | 鍵の位置や閉まり方にも変化がないか |
下側から鳴る・ゴロゴロ感もあるなら戸車
レールはきれいなのに、窓を動かすと下側から音がする。
さらに、
- ゴロゴロした感触がある
- 動きが以前より重い
- 途中で引っかかる
- 同じ位置を通るたびに鳴る
といった症状もあれば、戸車側が候補になります。
ここで「戸車が原因だ」と決めて、いきなり窓を外したり分解したりする必要はありません。
まずは、
レールを掃除しても改善しない
+
窓の下側から音がする
+
開閉にも重さや引っかかりがある
というところまで確認します。
音だけだった症状に開閉の変化まで加わっているなら、単なる汚れ以外も考える材料になります。
毎回同じ場所で「キーッ」と鳴るなら部材の接触
窓を閉めていく途中、半分くらいの位置で毎回「キーッ」と鳴り、そこを過ぎると静かになる。
この出方なら、音の大きさより毎回同じ位置で鳴ることが手掛かりになります。
目で確認できる範囲で、
- 擦れた跡がないか
- 一部だけ枠へ強く当たっていないか
- ゴムや気密材がめくれていないか
を見ます。
「ここが擦れていそう」と分かっても、サッシを無理に曲げたり、接触している部材を削ったりするのは避けます。
閉まりにくさまであるなら「音」だけの問題ではない
キーキー音に加えて、
- あと数cmのところで止まる
- 片側だけ枠に当たる
- 窓が斜めに見える
- 鍵の位置が合わなくなった
といった変化まで出ているなら、検索意図は「異音」だけではなく開閉不良にも広がっています。
このページで閉まらない原因まで深掘りしていませんので、以下の記事で詳細を確認してください。
→ 関連記事:窓が閉まらない原因5つ|あと数cmで止まる・鍵がかからないなどの対処法

網戸だけキーキー・キュルキュル鳴る場合は網戸側を確認する
窓本体を動かしても静かなのに、網戸を動かしたときだけ「キーキー」と鳴る。
この場合は、窓本体ではなく網戸側から確認します。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 網戸レール | 砂・ホコリ・小さな異物がないか |
| 網戸の戸車 | 引っかかり、傷、摩耗、回転不良がないか |
| モヘア | 窓や枠に強く擦れていないか |
まず網戸レールを掃除して、もう一度動かします。
掃除しても下側から音が続き、網戸の動きまで悪いなら、戸車側も確認対象になります。
もう一つ見ておきたいのがモヘアです。
モヘアは、網戸の端などに付いている毛状のすき間ふさぎ材です。
YKK APでは、スライド網戸がスムーズに動かない原因として、レールのゴミや戸車の高さ・傷・摩耗などとともに、モヘアが窓とこすれているケースも挙げています。
つまり、
窓本体では鳴らない
→ 網戸を動かしたときだけ鳴る
のであれば、最初から窓本体の戸車や建付けまで調べるより、網戸のレール・戸車・モヘアを先に見る方が原因を絞りやすくなります。

窓がキーキー鳴るときに潤滑スプレーを使ってもいい?
「キーキー鳴るなら、油を差せば直るのでは?」
音だけを聞くとそう考えやすいですが、「キーキー鳴る=レールや戸車へ潤滑スプレー」とは考えません。
先に確認するのは、
レールの汚れ
→ 音がする位置
→ 戸車や部材の接触
です。
レールに砂やホコリが残ったままでは、そもそも清掃だけで改善する音なのか、戸車や接触に原因があるのかを切り分けられません。
また、窓やサッシは製品によって構造が異なり、部位ごとの手入れや調整方法も同じではありません。
そのため、まず清掃し、音の発生場所を確認する。潤滑が必要な場合も、使用している窓の取扱説明書やメーカーが指定する方法に従うという順番にします。
清掃しても音が残る場合は、潤滑剤で音だけを消そうとする前に、どこから鳴っているか、開閉の重さや引っかかりも出ているかまで確認します。

窓を触っていないのに鳴るなら、開閉時の異音とは分けて考える
窓を開け閉めしていないのに、窓付近から「パキッ」「ギシッ」と音がする場合は、戸車やレールが動いたときに出る「キーキー」「キュルキュル」とは切り分けを変えます。
サッシやその周辺の部材は、日射を受けて温度が上がったり、その後に冷えたりすると、膨張・収縮によって音が出ることがあります。
たとえば、
- 日差しが強い時間帯やそのあとに鳴る
- 夕方から夜にかけて鳴る
- 窓を動かしていないのに単発で鳴る
- 「キーキー」より「パキッ」「ミシッ」に近い
という場合は、開閉時の摩擦音とは別に考えます。
こうした温度変化などに伴って住宅の部材から出る音は、家鳴りの記事で詳しく切り分けています。
→ 関連記事:家鳴りとは?夜にパキッ・ミシッと鳴る原因と見分け方を解説
音以外の症状があるなら点検判断も変わる
キーキー・キュルキュル音だけなのか、窓の動きにも変化が出ているのかで、その後の対応は変わります。
| 音と一緒に出ている症状 | 判断 |
|---|---|
| 特にない | まずレール清掃と発生場所を確認 |
| 開閉が少し重い | まずレールを清掃し、改善しなければ戸車・接触を確認 |
| 大きくガタつく | 戸車や建付けなども確認 |
| 閉まりにくい・鍵が合わない | 開閉不良として切り分ける |
| 上げ下げ窓が開いた位置で保持できない | 使用を控えて点検 |
| 上げ下げ窓が勝手に下がる | 原因探しより安全確保を優先 |
ガタつきもあるなら「キーキー音」だけで考えない
窓を動かしたときに擦れる音がするだけでなく、前後に大きくガタつく、風が吹くと窓が揺れて音がするという場合は、別の症状も出ています。
この記事ではガタつきの原因詳細は解説しませんので、以下の記事で詳細を確認してください。
→ 関連記事:窓がガタガタする…風のせい?風がないときも鳴る原因と対処法

閉まりにくい・鍵が合わない場合は開閉不良として確認する
「前から少しキーキー鳴っていたけれど、最近は最後まで閉めにくくなった」
この変化は重要な判断材料です。
- 窓が途中で止まる
- 枠へ強く当たる
- 鍵の位置が合わない
- 開閉が明らかに重くなった
といった症状まで加わった場合は、異音だけを消そうとせず、開閉不良として原因を切り分けます。
→ 関連記事:窓が閉まらない原因5つ|あと数cmで止まる・鍵がかからないなどの対処法

上げ下げ窓が保持できない・勝手に下がる場合は使用を控える
上げ下げ窓では、異音の原因を探すことより安全を優先した方がよいケースがあります。
YKK APは、上げ下げ窓について、開閉が重い、異音がする、開けた窓が自然に下がるなどの異常がある場合、使用を中止して点検・修理を依頼するよう案内しています。
窓が突然下がると、指などを挟むおそれがあります。
この状態なら「もう一度動かして音を確認しよう」と繰り返し操作せず、使用を控えます。
参考:YKK AP「上げ下げ窓を安全にお使いいただくために」
自分で確認するときはこの順番
窓からキーキー・ギーギー音がしたら、次の順番で確認します。
| 順番 | 確認すること | 分かること |
|---|---|---|
| 1 | 窓本体と網戸のどちらが鳴るか | 確認する側を分けられる |
| 2 | 開閉したときだけ鳴るか | 戸車・レールなど開閉に関係する音かを判断 |
| 3 | どの位置で鳴るか | 発生箇所を絞りやすくなる |
| 4 | レールに砂やゴミがないか | 汚れが関係しているか確認 |
| 5 | 清掃後にもう一度開閉する | 音や動きが改善したか確認 |
| 6 | 重さ・ガタつき・閉まり方を見る | 点検や別症状の切り分けが必要か判断 |
清掃で音と窓の動きが改善したなら、そこで確認を終えます。
修理・点検を依頼するときに伝えること
修理や点検が必要になった場合は、「窓がキーキー鳴る」だけでなく、いつ・どこで・どのように鳴るかを伝えます。
| 伝えること | 伝え方の例 |
|---|---|
| 音 | 「キーキー」「キュルキュル」と鳴る |
| タイミング | 閉めるときだけ鳴る |
| 発生位置 | 窓の下側、右側など |
| 発生条件 | 半分くらい閉めた位置で毎回鳴る |
| 窓の動き | 以前より少し重い |
| 自分で確認したこと | レールを掃除しても変わらなかった |
たとえば、
「窓を閉める途中、半分くらいの位置で毎回キーッと鳴ります。レールを掃除しましたが変わらず、以前より少し重くなっています」
ここまで伝えれば、音だけでなく、発生条件や窓の動きも共有できます。
まとめ
窓を開け閉めするとキーキー・キュルキュル鳴る場合は、まずレールの汚れを確認し、改善しなければ戸車や部材の接触へ進むのが基本です。網戸だけ鳴るなら、窓本体ではなく網戸側から確認します。
掃除しても改善せず、開閉の重さ・ガタつき・閉まりにくさまで出ている場合は、音だけを消そうとせず、窓の動作異常も含めて点検を考えます。


コメント