洗濯機から普段とは違う音がすると、「故障したのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、異音がしたからといって、すぐに故障とは限りません。
洗濯物が片寄っているだけの場合や、洗濯機が傾いているだけの場合もあります。一方で、モーターやベアリングなどの部品が劣化し、修理が必要になるケースもあります。
大切なのは、どんな音が、いつ鳴るのかを確認することです。
「ガタガタ」「ゴーゴー」「キュルキュル」など、音の種類によって考えられる原因はある程度絞り込めます。また、給水中なのか、脱水中なのかといったタイミングも原因を判断する手掛かりになります。
この記事では、洗濯機から異音がしたときの応急処置と、音の種類ごとに考えられる原因や確認したいポイントを分かりやすく解説します。
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洗濯機から異音がしたときの応急処置
洗濯機から今まで聞いたことのない音がしたら、そのまま使い続けるのではなく、まず安全を優先しましょう。
異音の原因によっては、使い続けることで部品の破損が進んだり、水漏れなど別のトラブルにつながったりすることもあります。
まずは音の種類や鳴るタイミングを確認し、異常が続く場合は無理に運転を続けないことが大切です。

運転を停止する
異音に気付いたら、まず洗濯機の運転を停止します。
特に、
- 金属が擦れるような音
- 激しくぶつかるような音
- 今までより明らかに大きな音
が突然聞こえた場合は、そのまま運転を続けないでください。
洗濯物の片寄りが原因なら運転を止めることで確認できますが、内部の部品が破損している場合は、使い続けるほど故障が悪化することがあります。
慌てて何度も運転を繰り返すのではなく、一度停止して状況を確認しましょう。
音が鳴るタイミングを確認する
異音は、鳴るタイミングによって原因を絞り込みやすくなります。
例えば、
- 給水中だけ鳴る
- 洗濯中だけ鳴る
- 排水中だけ鳴る
- 脱水中だけ鳴る
- 運転していないときでも鳴る
では、確認する場所が異なります。
特に脱水中は洗濯槽が高速で回転するため、洗濯物の片寄りや設置状態の影響を受けやすく、異音が発生しやすい工程です。
原因を調べるために何度も試運転する必要はありません。
「いつ音が鳴ったのか」を覚えておくだけでも、原因を絞る大きな手掛かりになります。
音が聞こえる場所を確認する
次に、異音がどこから聞こえているように感じるか確認します。
例えば、
- 洗濯機の前面
- 背面
- 下側
- 洗濯槽付近
では、考えられる原因が変わります。
また、洗濯機本体から聞こえていると思っていても、実際には給水ホースや排水ホースが壁に当たって音を出していることもあります。
音そのものだけでなく、「どこから聞こえるか」も意識して確認すると原因を見つけやすくなります。
異常が続く場合は使用しない
異音が一度だけで、その後まったく発生しない場合は、一時的な洗濯物の片寄りなどが原因だった可能性もあります。
しかし、
- 毎回同じ音がする
- 音が少しずつ大きくなっている
- 異音と一緒に振動も強くなった
- 水漏れやエラー表示も出ている
といった症状がある場合は、使い続けないようにしましょう。
特に金属音や激しい衝撃音が続く場合は、内部部品の破損が進んでいる可能性があります。
原因が分からないまま何度も運転を繰り返すのではなく、まず原因を確認することが大切です。
音の種類別に原因と対処法を確認する
異音は、「どんな音がするか」で原因をある程度絞り込むことができます。
同じ異音でも原因が一つとは限りませんが、音の特徴を知っておくと、最初に確認する場所が分かりやすくなります。
ここでは、よくある異音ごとに考えられる原因と確認したいポイントを紹介します。

ガタガタ・ゴトゴト音
ガタガタ、ゴトゴトという音は、洗濯機で最も多い異音の一つです。
特に脱水中だけ鳴る場合は、故障ではなく洗濯物の片寄りや設置状態が原因になっていることが少なくありません。
まず確認したいのは、洗濯物が片側へ偏っていないかです。
毛布やジーンズなど重い衣類が一方向へ寄ると、洗濯槽の回転バランスが崩れ、大きな振動とともにガタガタ音が発生することがあります。
また、洗濯機本体が水平に設置されていない場合も、脱水時の振動が大きくなり、同じような音が出ることがあります。
一方で、洗濯物の偏りを直しても改善しない場合や、以前より音が大きくなっている場合は、本体内部の部品が原因になっている可能性もあります。
まずは洗濯物の量や設置状態を確認し、それでも改善しない場合は詳しい原因を確認しましょう。
ゴーゴー音
「ゴー」という低い音が以前より大きくなった場合は、洗濯機内部の回転部分に負担がかかっている可能性があります。
長年使用した洗濯機では、回転を支える部品が摩耗し、運転音が徐々に大きくなることがあります。
また、排水中だけゴーという音が強くなる場合は、排水側の部品が関係していることもあります。
ただし、洗濯機の設置場所や床の材質によっては、正常な運転音が大きく響いているだけのケースもあります。
以前と比べて音が変わったのか、運転中ずっと鳴るのか、特定の工程だけなのかを確認してみましょう。
ブーン音
「ブーン」という音は、洗濯機では比較的よく聞こえる音です。
運転開始直後や排水時など、一時的に聞こえる程度であれば正常な動作音であることも少なくありません。
しかし、以前より音が大きくなった、振動を伴うようになったという場合は注意が必要です。
特に、ブーンという音と同時に本体が大きく揺れる場合は、設置状態や内部部品に異常が起きている可能性があります。
正常な運転音なのか異常音なのか判断に迷う場合は、「以前と違う音かどうか」を一つの目安にすると判断しやすくなります。
キュルキュル・キーキー音
「キュルキュル」「キーキー」といった高い音は、回転する部品の摩耗や劣化によって発生することがあります。
特に運転開始時や脱水時など、洗濯槽の回転数が変化するタイミングで鳴りやすい音です。
まず確認したいのは、洗濯機の周囲に物が接触していないか、給水ホースや排水ホースが本体へ擦れていないかです。
外側に原因が見当たらず、以前より音が大きくなっている場合は、内部の回転部品が劣化している可能性があります。
また、最初は小さな音でも、徐々に音が大きくなっている場合は注意が必要です。
様子を見て改善しない場合は、無理に使い続けず点検を検討しましょう。
カタカタ音
カタカタという軽い音は、本体の故障ではなく、外側に原因があることも少なくありません。
例えば、
- ポケットに入っていた硬貨や鍵
- 洗濯槽内の異物
- 給水ホースや排水ホースが本体や壁に当たっている
- 洗濯機の近くに置いた物が振動している
といったケースです。
まずは洗濯槽の中や本体周辺を確認し、異物や接触している物がないか見てみましょう。
一方、外側に原因が見つからず、運転するたびに同じ音が続く場合は、本体内部で部品が緩んでいる可能性もあります。
簡単に確認できる場所に異常がなければ、無理に本体を分解する必要はありません。
ギーギー音
ギーギーという金属が擦れるような音は、注意したい異音の一つです。
一時的に鳴ることもありますが、毎回同じ音が続く場合は、内部の回転部分などに負担がかかっている可能性があります。
特に、
- 音が以前より大きくなっている
- 運転するたびに鳴る
- 振動も強くなっている
といった場合は、そのまま使い続けない方が安心です。
金属音は自然に改善することは少ないため、音の変化を確認しながら早めに点検を検討しましょう。
ガコン・ドンドン音
ガコン、ドンドンという大きな衝撃音は、脱水中に発生することが多い異音です。
まず確認したいのは、洗濯物が片寄っていないか、本体が水平に設置されているかです。
毛布やバスマットなど重い洗濯物を少量だけ洗うと、洗濯槽のバランスが崩れ、大きく揺れて本体へ当たることがあります。
また、防振ゴムがずれていたり、床が不安定だったりすると、振動が増幅されて大きな音になることもあります。
洗濯物を均等に入れ直しても改善しない場合や、以前より衝撃音が大きくなっている場合は、内部の部品が原因になっている可能性もあります。
異音が鳴るタイミングから原因を絞る
音の種類だけでなく、いつ異音が鳴るのかも原因を見つける重要な手掛かりになります。
同じ音でも、給水中に鳴るのか、脱水中だけ鳴るのかによって、最初に確認する場所が変わります。
ここでは、タイミングごとに確認したいポイントを整理します。

給水中に鳴る
給水が始まると異音がする場合は、まず蛇口や給水ホース、本体側の給水口周辺を確認します。
ホースが壁や本体へ当たっているだけで音が出ることもあります。
給水中だけ音がする場合は、まず給水側から確認すると原因を絞りやすくなります。
洗濯中に鳴る
洗濯中だけ異音がする場合は、洗濯槽内の洗濯物の状態や異物を確認します。
ポケットに入っていた硬貨などが洗濯槽内で動き、カタカタ音の原因になることもあります。
洗濯中だけ発生する場合は、まず洗濯槽周辺を確認しましょう。
排水中に鳴る
排水が始まると異音がする場合は、排水ホースや排水口周辺を確認します。
ホースが振動して壁へ当たっていたり、排水の流れが悪くなっていたりすると音が発生することがあります。
排水時だけ異音がする場合は、排水側を優先して確認しましょう。
脱水中に鳴る
脱水中は洗濯機の中で最も振動が大きくなる工程です。
そのため、洗濯物の片寄りや設置状態の影響を受けやすく、異音も最も発生しやすくなります。
まずは洗濯物の偏り、本体の水平、防振ゴムの状態などを確認しましょう。
運転していないのに音がする
洗濯機を使っていないのに音が聞こえる場合は、洗濯機本体ではなく周囲から音が伝わっている可能性もあります。
一方で、これまで聞いたことのない音が継続している場合は、無理に使用を再開せず、異常がないか確認することが大切です。
どこから音が聞こえているのか分からない場合は、原因を探すために何度も運転するのではなく、状況を確認したうえで点検を検討しましょう。
修理・点検を依頼したいケース
洗濯機の異音は、洗濯物の片寄りや設置状態が原因であれば、自分で改善できることもあります。
一方で、部品の劣化や本体内部の故障が原因になっている場合は、使い続けることで症状が悪化する可能性があります。
ここでは、無理に使い続けず点検や修理を依頼した方がよいケースを紹介します。

金属が擦れるような音が続く
「ギーギー」「キーキー」「ガリガリ」など、金属同士が擦れるような音が繰り返し聞こえる場合は注意が必要です。
洗濯物の片寄りやホースの接触であれば、一時的に音がすることはありますが、金属音が毎回続く場合は内部の回転部分などに異常が起きている可能性があります。
また、以前より音が大きくなっている、運転するたびに悪化している場合も、そのまま使用を続けない方が安心です。
自然に改善することは少ないため、早めに点検を依頼しましょう。
煙や焦げ臭いにおいがする
異音と同時に焦げ臭いにおいがする場合は、運転を停止してください。
モーターや電気部品などに異常が発生している可能性もあり、そのまま使い続けるのは危険です。
また、煙が出ている、異常な熱を持っているといった場合は、何度も試運転して原因を確かめようとしないでください。
安全を優先し、使用を中止して点検を依頼しましょう。
エラー表示も出ている
異音だけでなく、エラーコードも表示されている場合は、その情報も重要な手掛かりになります。
給水エラーや排水エラーなど、異音と同時に表示されるエラーによっては、原因を絞り込みやすくなります。
取扱説明書やメーカーの案内でエラー内容を確認し、修理を依頼する際は、
- エラーコード
- どのタイミングで異音がしたか
- どんな音だったか
を伝えると状況を説明しやすくなります。
原因を調べるために、何度も運転を繰り返す必要はありません。
水漏れも同時に起きている
異音だけでなく、水漏れも発生している場合は注意が必要です。
内部部品の故障によって異音と水漏れが同時に起きていることもあります。
床や防水パンが濡れている場合は、どこから水が出ているかを確認し、原因が分からないまま使用を続けないようにしましょう。

改善しない場合
洗濯物の片寄りを直したり、本体の水平を確認したりしても異音が改善しない場合は、自分で対処できる範囲を超えている可能性があります。
また、
- 音が少しずつ大きくなっている
- 振動も強くなっている
- 以前にはなかった異音が続いている
といった場合も、放置しないことが大切です。
無理に使い続けると故障が進み、修理範囲が広がることもあります。
原因が分からない場合は、早めに点検を依頼しましょう。
洗濯機の異音を防ぐための日頃の対策
洗濯機の異音は、普段の使い方や定期的な確認によって予防できるものもあります。
部品の経年劣化は避けられませんが、振動や負担を減らすことで異音の発生を抑えられる場合があります。

水平に設置する
洗濯機が傾いた状態で使用すると、脱水時の振動が大きくなり、ガタガタ音やドンドン音が発生しやすくなります。
洗濯機を設置した後や動かした後は、本体がぐらついていないか確認しましょう。
洗濯物を偏らせない
毛布やバスマット、ジーンズなど重い洗濯物を少量だけ洗うと、洗濯槽のバランスが崩れやすくなります。
洗濯物はできるだけ均等に入れ、片寄りを防ぐことが異音や振動の予防につながります。
ポケットの中を確認する
硬貨や鍵、小物などがポケットに入ったまま洗濯すると、洗濯槽内でカタカタ音の原因になります。
洗濯前にポケットの中を確認する習慣を付けるだけでも、異音を防ぎやすくなります。
排水ホース・給水ホースを点検する
ホースが壁や本体に接触していると、振動によって音が発生することがあります。
掃除や模様替えなどで洗濯機を動かした後は、
- ホースが引っ張られていないか
- 壁へ当たっていないか
- 本体の下に挟まれていないか
を確認しましょう。
排水口を定期的に掃除する
排水口の詰まりが進むと、排水時に異音が発生することがあります。
糸くずや洗剤カスなどがたまっている場合は、掃除して水がスムーズに流れる状態を保ちましょう。
よくある質問
洗濯機の異音だけなら使い続けても大丈夫?
一時的な洗濯物の片寄りなどが原因であれば、その後問題なく使えることもあります。
ただし、毎回同じ異音がする場合や、音が徐々に大きくなっている場合は使用を続けず、原因を確認してください。
古い洗濯機は音が大きくなる?
長年使用した洗濯機は、部品の摩耗によって運転音が大きくなることがあります。
以前より音が変わったと感じた場合は、経年劣化も原因の一つとして考えられます。
修理と買い替えはどちらがいい?
異音の原因や洗濯機の使用年数によって異なります。
まずは原因を確認し、修理が必要な状態かどうかを判断しましょう。
異音が急に大きくなったら?
急に大きな音へ変わった場合は、そのまま使い続けないでください。
特に金属音や激しい衝撃音、焦げ臭いにおい、水漏れなどを伴う場合は、運転を停止して点検を依頼しましょう。
まとめ
洗濯機の異音は、音の種類と鳴るタイミングを確認することで、原因をある程度絞り込むことができます。
ガタガタ音なら洗濯物の片寄りや設置状態、ゴーゴー音やキュルキュル音なら内部部品の劣化など、音によって最初に確認する場所は異なります。
まずは運転を停止し、音が鳴ったタイミングや聞こえる場所を確認しましょう。
一方で、金属音が続く場合や焦げ臭いにおいがする場合、水漏れやエラー表示を伴う場合は、そのまま使用を続けないことが大切です。
普段から洗濯機を水平に設置し、洗濯物の片寄りやホースの状態を確認しておくことで、多くの異音は予防につながります。
異音の原因が特定できない場合や改善しない場合は、無理に使い続けず、点検を依頼しましょう。


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