今まで気にならなかった扇風機から、「ブーン」「カラカラ」「ギーギー」といった異音が聞こえるようになり、「故障したのではないか」「このまま使い続けても大丈夫なのだろうか」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
扇風機の異音は、必ずしも故障が原因とは限りません。
羽根やガードのゆるみ、ホコリの付着など、自分で確認・改善できることもあれば、モーターやベアリング(軸受)など、内部部品の劣化によって発生していることもあります。
また、一口に異音といっても、「ブーン」という低い音と、「カラカラ」という何かが当たる音、「ギーギー」「キーキー」「キュルキュル」のような擦れる音では、考えられる原因が異なります。
そのため、「異音がする」というだけで故障と判断するのではなく、どこから音が聞こえるのか、どのような音なのか、いつ音が鳴るのかを確認しながら原因を絞り込むことが大切です。
この記事では、扇風機から異音がするときに最初に確認したいポイントから、主な原因、自分でできる対処法、修理や買い替えを検討した方がよいケースまで詳しく解説します。

扇風機から異音がするときに最初に確認すること
扇風機から異音がすると、「モーターが壊れたのではないか」と考えてしまいがちです。
しかし、異音は羽根やガードのゆるみ、ホコリの付着など、比較的簡単に改善できることが原因になっている場合もあります。
最初から故障と決めつけず、まずは音の特徴を整理しながら原因を絞り込んでいきましょう。

異音はどこから聞こえる?
最初に確認したいのは、どこから異音が聞こえているように感じるかです。
確認するポイントは、
- モーター付近から聞こえるか
- 羽根の周辺から聞こえるか
- ガード付近から聞こえるか
- 首振り部分から聞こえるか
です。
例えば、羽根やガード付近から音がする場合は、羽根の固定不足や異物の付着などが原因になっていることがあります。
一方で、モーター付近から異音が聞こえる場合は、内部部品が影響している可能性も考えられます。
ただし、扇風機は本体全体が振動するため、実際とは違う場所から音がしているように感じることもあります。
一か所だけに原因を決めつけず、本体全体を確認することが大切です。
どのような音がする?
次に確認したいのは、どのような音が聞こえるかです。
音の種類によって、確認したいポイントは変わります。
代表的な異音には、
- ブーン・ジー・ゴーという低く続く音
- カラカラ・コロコロという何かが当たる音
- ギーギー・キーキー・キュルキュルという擦れる音
- ガタガタという振動する音
などがあります。
例えば、「カラカラ」という音は羽根やガード、異物などが関係していることが多く、「ギーギー」「キーキー」「キュルキュル」のような高い音は、回転部分の擦れが関係している場合があります。
まずは「異音がする」と考えるのではなく、どのような音なのかを整理すると、原因を絞り込みやすくなります。
いつ異音がする?
異音が発生するタイミングも、原因を判断する重要な手掛かりになります。
確認するポイントは、
- 電源を入れた直後だけ音がするか
- 運転中ずっと音が続くか
- 風量を強くすると音が大きくなるか
- 首振り運転のときだけ音がするか
- 停止する直前だけ音がするか
です。
例えば、首振り運転のときだけ異音がする場合は、首振り機構が影響していることがあります。
また、風量を強くしたときだけ音が大きくなる場合は、回転数の変化と異音が関係している可能性もあります。
**「どこから聞こえるか」「どんな音か」「いつ鳴るか」**の3つを確認することで、原因を絞り込みやすくなり、その後の対処もしやすくなります。
扇風機の異音の主な原因
扇風機から異音がする場合は、「故障した」と決めつける前に、どの部分から音が発生しているのかを確認することが大切です。
扇風機は、モーターの力で羽根を回転させ、首振り機構やベアリング(軸受)など複数の部品が連動して動いています。
そのため、一つの部品が緩んだり劣化したりするだけでも異音が発生することがあります。
ここでは、扇風機でよく見られる異音の主な原因について解説します。

羽根やガードが緩んでいる
扇風機の異音で比較的多い原因が、羽根やガードの緩みです。
羽根は高速で回転するため、固定ナットが緩んでいたり、ガードが正しく取り付けられていなかったりすると、回転中に振動して異音が発生することがあります。
確認するポイントは、
- 羽根がしっかり固定されているか
- 前ガード・後ガードが正しく取り付けられているか
- ガードが変形して羽根に接触していないか
です。
例えば、掃除をしたあとに異音が聞こえるようになった場合は、羽根やガードの取り付けがわずかにずれているだけということもあります。
まずは取扱説明書を確認しながら、正しく取り付けられているか確認してみましょう。
モーターが劣化している
扇風機は、モーターの回転によって羽根へ風を送っています。
モーターは、電気の力を回転する力へ変える扇風機の心臓部ともいえる部品です。
長年使用すると内部の部品が少しずつ劣化し、回転時に異音が発生することがあります。
確認するポイントは、
- モーター付近から音が聞こえるか
- 運転時間が長くなると音が大きくなるか
- 以前より運転音が大きくなっているか
です。
モーターの劣化による異音は、外から見ただけで原因を判断することはできません。
また、モーターが異常に熱くなっている場合や焦げ臭いにおいを伴う場合は、安全のため使用を中止し、点検を検討しましょう。
ベアリング(軸受)が摩耗している
扇風機の異音では、**ベアリング(軸受)**が影響していることもあります。
ベアリングとは、モーターの回転軸を滑らかに回転させるための部品です。
回転するときの摩擦を少なくし、羽根がスムーズに回るよう支えています。
しかし、長期間使用すると摩耗が進み、回転時に擦れるような異音が発生することがあります。
確認するポイントは、
- 回転に合わせて規則的に音がするか
- 風量を強くすると音が大きくなるか
- 運転中ずっと異音が続いているか
です。
ベアリングはモーター内部に組み込まれているため、自分で状態を確認することはできません。
外から異常が見当たらないにもかかわらず異音が続く場合は、ベアリングの摩耗が原因になっている可能性も考えられます。
首振り機構が摩耗している
首振り運転のときだけ異音がする場合は、首振り機構が影響していることがあります。
首振り機構は、モーターの回転を左右の動きへ伝え、扇風機の向きを自動で変えるための仕組みです。
長年使用すると、内部の樹脂部品やギアが摩耗し、首振りの動きに合わせて異音が発生することがあります。
確認するポイントは、
- 首振り運転のときだけ音がするか
- 首振りを止めると音も止まるか
- 左右へ動くときに音が変化するか
です。
首振り運転だけ異音がする場合は、羽根やモーターではなく、首振り機構との関係も考えられます。
ホコリや異物が付着している
扇風機は空気を吸い込みながら運転するため、ホコリがたまりやすい家電です。
また、小さな糸くずや髪の毛などが羽根や回転部分へ入り込み、異音の原因になることもあります。
確認するポイントは、
- 羽根やガードにホコリがたまっていないか
- モーター周辺に異物が付着していないか
- 羽根の回転を妨げるものがないか
です。
ホコリや異物が原因であれば、掃除を行うことで異音が改善する場合があります。
長期間掃除していない場合は、一度電源プラグを抜き、安全を確認してから羽根やガードを清掃してみましょう。
扇風機の異音を音の種類別に確認する
扇風機の異音は、どのような音が聞こえるかによって考えられる原因が変わります。
同じ異音でも、「ブーン」という低い音と、「カラカラ」という何かが当たる音、「ギーギー」「キーキー」「キュルキュル」のような擦れる音では、確認したい場所が異なります。
ここでは、音の種類ごとに考えられる原因と確認ポイントを紹介します。

ブーン・ジー・ゴーという音がする
「ブーン」「ジー」「ゴー」のような低く続く音は、モーターの回転や振動に関係していることがあります。
考えられる原因は、
- モーターの運転音が大きくなっている
- モーターが劣化している
- ホコリがたまっている
などです。
確認するポイントは、
- モーター付近から音が聞こえるか
- 風量を強くすると音も大きくなるか
- 運転時間が長くなると音が変化するか
です。
扇風機は運転中にモーター音がするため、小さな「ブーン」という音は正常な場合もあります。
しかし、以前より音が大きくなったり、モーターの熱や焦げ臭いにおいを伴ったりする場合は、内部部品が劣化している可能性も考えられます。
カラカラ・コロコロ音がする
「カラカラ」「コロコロ」という音は、何かが接触したり、動いたりしているときに発生しやすい異音です。
考えられる原因は、
- 羽根が緩んでいる
- ガードが正しく固定されていない
- 異物が入り込んでいる
などです。
確認するポイントは、
- 羽根がしっかり固定されているか
- ガードに変形やゆるみがないか
- 羽根の周辺に異物がないか
です。
掃除をしたあとや、扇風機を移動したあとから音がするようになった場合は、羽根やガードの取り付け状態を確認すると改善することがあります。
ギーギー・キーキー・キュルキュル音がする
「ギーギー」「キーキー」「キュルキュル」は、聞こえ方の表現は異なりますが、金属や樹脂が擦れるような高い異音を表していることが多く、原因も共通しているケースがあります。
考えられる原因は、
- ベアリング(軸受)が摩耗している
- モーター軸で擦れが発生している
- 首振り機構が摩耗している
などです。
確認するポイントは、
- 回転に合わせて規則的に音がするか
- 首振り運転のときだけ音がするか
- 運転中ずっと同じ音が続くか
です。
ベアリングや首振り機構などの内部部品が影響している場合は、外から見ただけで原因を特定することはできません。
異音が徐々に大きくなっている場合は、内部部品の摩耗が進んでいる可能性もあります。
ガタガタ音がする
「ガタガタ」という音は、本体や羽根が振動しているときに発生しやすい異音です。
考えられる原因は、
- 羽根やガードが緩んでいる
- 本体が安定して設置されていない
- 部品が振動している
などです。
確認するポイントは、
- 本体がぐらついていないか
- 羽根やガードにゆるみがないか
- 風量を強くすると振動も大きくなるか
です。
ガタガタ音は、部品の固定不足が原因になっていることも少なくありません。
一方で、固定に異常が見当たらないにもかかわらず振動や異音が続く場合は、内部部品が影響している可能性もあるため、無理に使い続けず、次に紹介する対処法や修理・点検の判断ポイントを確認しましょう。
自分でできる対処法
扇風機から異音がすると、「すぐに分解して原因を確認した方がよいのでは」と考える方もいます。
しかし、異音の原因は羽根やガードのゆるみ、ホコリの付着など、自分で確認できることもあれば、モーターやベアリングなど内部部品が影響していることもあります。
まずは安全に確認できる範囲で原因を探し、改善するか様子を見てみましょう。

羽根やガードを掃除する
長期間使用した扇風機は、羽根やガードにホコリが付着しやすくなります。
ホコリがたまると、羽根のバランスが崩れたり、回転部分へ入り込んだりして異音の原因になることがあります。
確認するポイントは、
- 羽根にホコリが付着していないか
- ガードの内側にホコリがたまっていないか
- 回転部分に糸くずや髪の毛などが絡まっていないか
です。
掃除を行うときは、必ず電源プラグを抜いてから作業しましょう。
柔らかい布で羽根やガードの汚れを拭き取り、細かい部分はブラシなどを使ってホコリを取り除くと、異音が改善することがあります。
羽根やガードが正しく固定されているか確認する
掃除や収納のために羽根やガードを取り外したあと、正しく取り付けられていないことで異音が発生することがあります。
確認するポイントは、
- 羽根がしっかり固定されているか
- 前ガード・後ガードが正しく取り付けられているか
- ガードに変形やゆるみがないか
です。
固定が不十分なまま運転すると、羽根やガードが振動し、「カラカラ」「ガタガタ」といった異音につながることがあります。
一度取り付け状態を確認し、取扱説明書どおりに固定されているか見直してみましょう。
設置場所を確認する
扇風機本体に異常がなくても、設置場所によっては異音が大きく聞こえることがあります。
確認するポイントは、
- 床が平らで安定しているか
- 本体がぐらついていないか
- 周囲の家具や壁に接触していないか
です。
本体が不安定な場所に置かれていると、運転中のわずかな振動が増幅され、「ガタガタ」とした異音として聞こえることがあります。
周囲との接触がないかもあわせて確認してみましょう。
無理に分解しない
異音の原因を調べようとして、本体を分解することはおすすめできません。
特に、
- モーターを分解する
- ベアリングへ無理に注油する
- 内部配線へ触れる
- 部品を取り外したまま運転する
といった行為は避けましょう。
扇風機の内部にはモーターや配線などの電気部品が組み込まれており、誤った分解や修理は感電や故障につながるおそれがあります。
また、異音の原因が内部部品にある場合は、自分で修理することが難しいケースも少なくありません。
安全のためにも、自分で確認できる範囲を超える作業は行わないようにしましょう。
修理・買い替えを検討した方がよいケース
ここまで紹介した内容を確認しても異音が改善しない場合や、以前より音が大きくなっている場合は、無理に使い続けず修理や買い替えを検討しましょう。
異音は羽根やガードのゆるみなどが原因になることもありますが、モーターやベアリング、首振り機構など、外から確認できない部品が影響している場合もあります。
修理や買い替えが必要か迷ったときは、次のような状態になっていないか確認してください。

掃除や固定を確認しても異音が改善しない
確認するポイントは、
- 羽根やガードを掃除しても音が変わらない
- 羽根を固定し直しても改善しない
- 設置場所を見直しても異音が続く
です。
自分で確認できる範囲に原因が見当たらない場合は、内部部品が影響している可能性もあります。
異音が以前より大きくなっている
確認するポイントは、
- 最近になって異音が目立つようになった
- 運転するたびに音が大きくなっている
- 音が聞こえる時間が長くなっている
です。
異音が徐々に大きくなっている場合は、部品の摩耗や劣化が進んでいる可能性があります。
モーターが異常に熱い
運転中にモーター部分が異常に熱くなる場合は注意が必要です。
確認するポイントは、
- 本体後部が以前より熱い
- 異音と同時に熱も強くなっている
- 運転時間が短くても熱くなる
です。
異音と発熱が同時に起きている場合は、内部部品へ負荷がかかっている可能性があります。

焦げ臭いにおいや煙など異常もある
異音だけでなく、ほかの異常も同時に発生している場合は、そのまま使用を続けないようにしましょう。
確認するポイントは、
- 焦げ臭いにおいがする
- 煙が出ている
- 羽根の回転が遅い、または止まる
- 運転中に突然停止する
です。
これらの症状は、単なる異音ではなく電気部品の異常が関係している可能性もあります。
安全のため直ちに使用を中止し、修理や買い替えを検討してください。

まとめ
扇風機の異音は、羽根やガードのゆるみ、ホコリの付着など比較的簡単に改善できるものもあれば、モーターやベアリング、首振り機構など内部部品の劣化が原因になっていることもあります。
異音がしたときは、まず**「どこから音が聞こえるか」「どのような音か」「いつ音がするか」**を確認し、掃除や取り付け状態など、自分で確認できる範囲を見直してみましょう。
それでも改善しない場合や、異音が以前より大きくなっている場合、発熱や焦げ臭いにおいなどほかの異常もある場合は、無理に使い続けず修理や買い替えを検討することが大切です。


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