夜中に寝室で横になっていると、
「コン…」
しばらくしてまた、
「コンコン」
と床下から音が聞こえたことはありませんか?
静かな深夜ほど音は気になりやすく、
- 誰かが床下にいるのでは?
- ネズミが入り込んでいるのかもしれない
- シロアリ被害が進行している?
- 家の土台に異常があるのでは?
と不安になる方も少なくありません。
特に床下は普段確認できない場所のため、原因が分からず心配になるものです。
しかし、床下から聞こえるコンコン音の多くは、住宅の自然な動きや配管の膨張収縮によって発生しています。
実際には緊急性の高い異常であるケースはそれほど多くありません。
この記事では、床下からコンコン音がする主な原因や危険な症状の見分け方、点検を検討した方がよいケースについて詳しく解説します。

床下からコンコン音がする主な原因
床下から聞こえるコンコン音にはさまざまな原因があります。
主に考えられるのは次のようなものです。
- 家鳴りによる木材の動き
- 配管の膨張収縮
- 配管固定金具との接触
- 床束や土台の動き
- 給湯設備の影響
- ネズミなど小動物の活動
- シロアリ被害や床下劣化
ただし実際には、家鳴りや配管による音が原因であるケースが多く見られます。
最も多い原因は家鳴り
床下からコンコン音がする原因として最も多いのが家鳴りです。
家鳴りとは、住宅を支える木材が温度や湿度の変化によって膨張・収縮する際に発生する音を指します。
例えば、
昼間に気温が上がる
↓
床下の木材が温まる
↓
夜になって冷える
↓
木材がわずかに動く
↓
コンという音が発生する
という流れです。
特に木造住宅では珍しい現象ではありません。
築年数が経過した住宅だけでなく、新築住宅でも発生することがあります。
実際に、
「毎晩同じ時間帯に鳴る」
「冬になると増える」
「季節の変わり目に目立つ」
といった場合は家鳴りが原因であるケースが多く見られます。
夜中だけコンコン音がする場合は温度変化の影響が考えられる
「昼間は聞こえないのに夜中だけ音がする」
という相談は非常に多くあります。
夜になると周囲が静かになるため、昼間は気付かなかった音が聞こえやすくなります。
また住宅自体も冷えていくため、
- 土台
- 大引き
- 根太
- 床束
などがわずかに動いて音を発生させることがあります。
特に冬場は昼夜の温度差が大きくなるため、家鳴りが増えやすい傾向があります。
夜中だけ発生する場合は、まず家鳴りの可能性を考えてみるとよいでしょう。
お湯を使った後に音がする場合は配管が原因かもしれない
床下には給水管や給湯管が通っています。
お風呂やキッチンでお湯を使った後、
10分後
20分後
あるいは深夜になってから
「コン」
「コンコン」
という音が聞こえることがあります。
これは配管が温まって膨張し、その後冷えることで収縮しているためです。
特に、
- お風呂の後
- 食器洗いの後
- 深夜に給湯器を使った後
などに発生する場合は、給湯配管が関係している可能性があります。
住宅では比較的よくある現象です。
配管固定金具との接触で音が発生することもある
配管は床下で金具によって固定されています。
しかし温度変化によって配管がわずかに動くと、
固定金具に触れて
「コン」
「カン」
という音が発生することがあります。
築年数が経過した住宅では固定部分にわずかな遊びが生じることもあり、気温差の大きい日に音が目立つことがあります。
特に給湯器の運転後だけ発生する場合は、この可能性も考えられます。
床束や土台の動きが原因になることもある
床下には床を支えるための床束や土台があります。
長年の使用によって木材がわずかに動くと、
荷重変化に合わせて
「コン」
「コンコン」
という音が発生することがあります。
例えば、
- 家族が帰宅した後
- 人が歩いた後
- 気温差が大きい日
などに発生するケースがあります。
音だけであれば大きな問題ではないことも多いですが、後述する症状がある場合は点検を検討した方が安心です。

床下からコンコン音がするのはネズミ?
コンコン音がすると、
「ネズミがいるのでは?」
と不安になる方もいます。
しかしネズミの場合は、
- ガサガサ
- カリカリ
- コソコソ
- ドタドタ
といった音が中心です。
コンコン音だけが単独で発生するケースはそれほど多くありません。
ただし、
- コンコン音の後にガサガサ音が続く
- 深夜になると音が増える
- 壁の中からも音がする
といった場合は、小動物の可能性も考えられます。
シロアリ被害が原因でコンコン音がすることはある?
シロアリを心配する方もいますが、コンコン音だけでシロアリと判断できるケースはほとんどありません。
シロアリ被害の場合は、
- 床がふわふわする
- 床が沈む
- 羽アリが発生する
- 木材がスカスカになる
といった症状が先に現れることが多くあります。
そのため、コンコン音だけで過度に心配する必要はありません。
ただし他の症状も同時に発生している場合は注意が必要です。
床下からコンコン音がするのは危険?
結論から言うと、多くの場合は緊急性の高い異常ではありません。
特に次のような場合は、家鳴りや配管が原因であることが考えられます。
- 夜だけ発生する
- 冬場に増える
- お湯を使った後に鳴る
- 音の大きさが変わらない
- 長年同じような状態が続いている
このようなケースでは、住宅の自然な動きによる音であることが少なくありません。

点検を検討した方がよい症状
次のような症状がある場合は、一度点検を検討した方が安心です。
床が沈む
歩くと沈み込みを感じる場合は、床下構造に問題がある可能性があります。
水漏れがある
給排水管のトラブルが隠れている場合があります。
羽アリが発生した
シロアリ被害の可能性があります。
異臭がする
湿気や小動物、配管トラブルが関係している場合があります。
音が年々大きくなっている
設備や構造材の劣化が進行している可能性があります。

よくある相談事例
深夜になると床下からコンコン音がする
「毎晩寝ようとすると床下から音がする」
という相談はよくあります。
実際には住宅が冷えることで発生する家鳴りだったケースが多く見られます。
お風呂の後だけ音がする
「家族がお風呂に入った後だけコンコン音がする」
という場合は、給湯配管の膨張収縮が原因になっていることがあります。
冬になると音が増える
寒暖差によって木材や配管が動きやすくなるため、冬場だけ音が増える住宅もあります。
新築なのに床下から音がする
新築住宅でも木材の乾燥や収縮によって音が発生することがあります。
築浅だから異常とは限りません。
まとめ
床下からコンコン音がする場合、多くは家鳴りや配管の膨張収縮によるものです。
特に、
- 夜中だけ鳴る
- お湯を使った後に鳴る
- 冬場に増える
- 季節の変わり目に発生する
といったケースでは、住宅の自然な動きによる音であることが少なくありません。
一方で、
- 床が沈む
- 水漏れがある
- 羽アリが発生する
- 異臭がする
- 音が大きくなっている
といった症状がある場合は、床下設備や住宅構造に問題が隠れている可能性もあります。
まずは音が発生するタイミングや他の異常の有無を確認し、必要に応じて専門業者へ相談することが大切です。


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