冷蔵庫から「ポコポコ」「ボコボコ」と水が流れるような音がしても、食品が普段どおり冷えていて、庫内や床に水が出ていなければ、すぐに故障を疑う状態ではありません。
冷蔵庫では、冷媒が配管の中を流れています。さらに、霜取りで溶けた水が流れたり蒸発したり、機種によっては排水された水が蒸発皿へ落ちたりします。こうした正常な動作でも、ポコポコと似た音が出ます。
一方、冷えが悪い・実際に水が漏れている・以前より音が明らかに大きくなった場合は、音だけの問題とは限りません。
食品が普段どおり冷え、水漏れがなく、音も以前と大きく変わっていなければ、正常な運転音の可能性が高い状態です。
冷蔵庫のポコポコ音は故障とは限らない
冷媒や水の動きがポコポコと聞こえることがある
冷蔵庫は、冷媒を循環させて庫内の熱を外へ運んでいます。
冷媒が配管を流れると、「ポコポコ」「チョロチョロ」「ポタポタ」など、水が流れているような音に聞こえることがあります。
また、冷却器についた霜を溶かすと水が生じます。その水が流れたり蒸発したりするときにも、「ポコポコ」「チョロチョロ」「ジュー」といった音が出ることがあります。
音の聞こえ方だけでは原因を特定できない
「ポコポコ」と聞こえたら冷媒、「ボコボコ」なら排水、というように擬音だけで発生源を決めることはできません。
同じような水っぽい音でも、
- 冷媒が流れている
- 霜取りで水が流れたり蒸発したりしている
- 排水された水が移動している
といった違いがあります。
さらに、音の表現はメーカーや機種によっても異なります。「ポコポコ」と「ボコボコ」の違いを聞き分けるより、その音以外に異常が出ているかを見る方が、故障を見分ける材料になります。

冷蔵庫からポコポコ・ボコボコ音がする主な原因
ポコポコ・ボコボコと聞こえる主な発生源は、冷媒・霜取り・排水です。
冷媒が配管を流れる音
冷媒は、庫内を冷やすために配管の中を循環しています。
その流れが「ポコポコ」「チョロチョロ」など、水が動いているような音として聞こえることがあります。周囲の温度が高い時期には、こうした冷媒音が鳴りやすくなる機種もあります。
食品が普段どおり冷えていて、庫内や床にも異常がなければ、冷媒が流れる音は正常な運転音の範囲です。
霜取りで水が流れたり蒸発したりする音
冷却器についた霜は、霜取り運転によって溶かされます。
このときに生じた水が流れたり蒸発したりすると、「ポコポコ」「チョロチョロ」「ジュー」など、水や沸騰に似た音が出ることがあります。
冷媒音と霜取り時の音は、どちらも正常な運転で発生します。食品が冷えていて水漏れもなければ、どちらの音も正常範囲です。
水が排水経路を通って蒸発皿へ流れる音
庫内で生じた水を排水ホースから本体下部の蒸発皿へ流す構造では、水が移動するときに「ボコボコ」と聞こえることがあります。
この場合も、水のような音が聞こえることと、水漏れしていることは別です。
食品が普段どおり冷えていて、庫内や床に水が出ていなければ、排水に伴う音として発生している可能性があります。
ポコポコ音が正常かどうかは冷え方・水漏れ・音の変化を見る
ポコポコ音だけで正常か異常かを分けるのは難しいため、冷え方・水漏れ・以前からの音の変化を合わせて見ましょう。

冷えている+水漏れなし+音に大きな変化なしなら正常音側。どれかに異常があれば、その症状を優先して原因を探しましょう。
食品が普段どおり冷えているか
冷媒や霜取りに伴うポコポコ音がしていても、冷蔵庫そのものが正常に冷えているなら、音だけを理由に故障とはいえません。
反対に、以前より明らかに冷えが悪い、飲み物がぬるい、冷凍食品がやわらかくなるといった変化があれば、ポコポコ音とは別に冷却不良が起きている可能性があります。
ただし、冷えが悪い原因は故障だけではありません。
- 温度設定が「弱」になっている
- ドアに食品や袋が挟まっている
- 吹き出し口を食品でふさいでいる
- 食品を詰め込みすぎている
- 冷蔵庫の周囲に十分な放熱スペースがない
こうした状態でも冷えにくくなります。
また、設置したばかりの冷蔵庫や、一度に多くの食品を入れた直後は、庫内が十分に冷えるまで時間がかかることがあります。
これらに当てはまらず、時間が経っても冷えない状態が続くなら、ポコポコ音の原因探しより冷却不良への対応を優先しましょう。
庫内や床に水漏れ・水たまりがないか
水が流れるような音が聞こえても、実際に水が漏れているとは限りません。
冷媒の流れや霜取り、排水に伴う音なら、庫内や床を濡らさずに「ポコポコ」「ボコボコ」と聞こえることがあります。
一方で、
- 冷蔵室や野菜室に水がたまる
- 庫内の底が繰り返し濡れる
- 冷蔵庫の下や周囲の床に水が出る
といった状態なら、正常な水っぽい音とは分けて考える必要があります。
霜取りなどで生じた水は、本来なら排水経路を通って処理されます。排水穴の詰まりなどで水がうまく流れなくなると、庫内に水がたまることがあります。
音だけなら正常運転の可能性がありますが、実際に水が出ているなら排水まわりのトラブルも視野に入ります。
以前より明らかに大きい・常時続くなど音に変化がないか
以前から同じ程度のポコポコ音がしていたのか、最近になって急に大きな音が出始めたのかでも状況は変わります。
正常な運転音でも、運転状況によって聞こえ方や音量が変わることがあります。そのため、長く鳴っているという理由だけでは故障とはいえません。
注意したいのは、
- 以前より明らかに音が大きくなった
- 今まで聞かなかった音が急に出始めた
- 音の変化と同時に冷えも悪くなった
といったケースです。
取扱説明書に同じ音が正常な運転音として記載されていて、冷え方や水漏れにも問題がなければ、その音だけで修理が必要とはいえません。
反対に、該当する正常音が見つからず、冷えない・水漏れする・以前にはなかった大きな音が続くといった変化もあるなら、点検を検討します。
ポコポコ音と一緒に水漏れしている場合は排水まわりも見る
庫内や床に水が出ている場合は音だけの問題ではない
冷蔵庫の中で生じた水は、排水穴などを通って本体下部へ流れます。
この経路が詰まると、水が正常に排出されず、庫内にたまることがあります。
たとえば、ポコポコという水っぽい音に加えて、野菜室の下に水がたまる、庫内の底が何度拭いても濡れるといった状態なら、正常な運転音だけでは説明できません。
見える範囲に食品くずなどがあれば取り除きます。排水部分を自分で清掃できる機種では、取扱説明書に記載された方法で手入れします。
水を拭き取っても繰り返したまる、排水部分へ手が届かない、床まで水が出てくる場合は、点検を検討します。

冷えない・水漏れ・明らかな音の変化がある場合は点検を検討する
正常なポコポコ音との違いは、音以外にも変化が出ているかです。
温度設定やドアの閉まりなどに問題がないのに冷えない、水を拭き取っても繰り返し漏れる、以前にはなかった大きな異音が続く。このいずれかに当てはまるなら、正常な運転音としてそのまま様子を見る状態ではありません。
逆に、食品が普段どおり冷え、水漏れもなく、以前から同じ程度のポコポコ音がするだけなら、音が続いていること自体を理由に修理する必要はありません。
冷蔵庫のポコポコ音についてよくある質問
ポコポコ音がずっと続いていても大丈夫?
長く続いているという理由だけでは、故障とはいえません。
食品が普段どおり冷え、水漏れや以前からの大きな変化がなければ、正常な運転音の可能性があります。
反対に、以前にはなかった大きな音が続く、冷えが悪くなった、水漏れも起きている場合は点検を検討しましょう。
冷蔵庫から水が流れるような音がするのはなぜ?
冷媒が配管を流れる音や、霜取りで生じた水が流れたり蒸発したりする音が、水の流れる音として聞こえることがあります。機種によっては排水時にも似た音が出ます。
庫内や床が濡れていなければ、水のような音だけで水漏れとはいえません。
ボコボコ音もポコポコ音と同じ原因?
同じ原因とは限りません。
冷蔵庫の水っぽい音には、冷媒、霜取り、排水など複数の発生源があります。「ポコポコ」「ボコボコ」「チョロチョロ」といった表現も、メーカーや機種によって異なります。
「ポコポコ」と「ボコボコ」の呼び方だけで、原因を分けることはできません。
まとめ|ポコポコ音だけなら慌てて修理する必要はない
冷蔵庫のポコポコ音は、冷媒が流れるときや霜取りなど、正常な運転でも発生します。食品がいつもどおり冷え、庫内や床に水が出ていなければ、音だけを理由に修理する必要はありません。
一方、以前より冷えなくなった、水漏れを繰り返す、これまでになかった大きな音が出始めた場合は、正常な運転音とは別の異常が起きている可能性があります。温度設定やドアの閉まりなど外から確認できる原因に問題がなければ、メーカーや修理窓口への点検依頼を検討してください。


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