床を歩いたときに、
「キュッ」
「キュッキュッ」
「靴が床に擦れるような音がする」
と気になったことはありませんか?
夜の静かな時間帯や家族が寝静まった後に聞こえると、
「床が傷んでいるのでは?」
「シロアリ被害では?」
「修理が必要なのでは?」
と不安になる方も少なくありません。
床鳴りは住宅では比較的よく見られる現象ですが、原因によっては様子を見ても問題ないケースと、早めの確認が必要なケースがあります。
この記事では、床がキュッキュッ鳴る主な原因や危険性、自分で確認できるポイントについて詳しく解説します。

床鳴りでキュッキュッ音がする主な原因
キュッキュッ音は、床材同士が擦れたり、床を固定している部材がわずかに動いたりすることで発生することが多い音です。
まずは代表的な原因を見ていきましょう。
フローリングのさね鳴り
キュッキュッ音の原因として最も多いのが「さね鳴り」です。
フローリングは一枚一枚の板を並べているように見えますが、実際には板同士が噛み合うように施工されています。
この接合部分を「さね」と呼びます。
木材は気温や湿度の影響を受けて伸び縮みするため、歩いたときにさね同士がわずかに擦れ合うと、
- キュッ
- キュッキュッ
- キーッ
といった音が発生することがあります。
特に、
- 梅雨時期
- 雨の日
- 冬の乾燥時期
- 新築後数年以内
は発生しやすい傾向があります。
床が沈む感じはなく、音だけが出る場合は、さね鳴りであることも少なくありません。
釘やビスのこすれ
築年数が経過した住宅で比較的よく見られる原因です。
床は歩くたびに目に見えないほどわずかにたわみます。
長年の使用によって木材が乾燥したり、固定部分に小さな隙間ができたりすると、歩行時に釘やビス周辺で木材同士が擦れることがあります。
その結果、
- キュッ
- ミシッ
- ギシッ
という音が発生します。
同じ場所を踏むと毎回音が出る場合は、このような固定部分の動きが関係している可能性があります。
湿度変化による床材の伸縮
木材は湿気を吸うと膨張し、乾燥すると収縮します。
そのため、
- 雨の日だけ鳴る
- 梅雨時期だけ鳴る
- 冬だけ鳴る
- 暖房を使うと音が増える
といった場合は、湿度変化による床材の伸縮が関係している可能性があります。
住宅の異常というより、木材本来の性質による現象であることもあります。

キュッキュッ音は危険?放置しても大丈夫?
床鳴りがすると、
「放置すると危ないのでは?」
と思う方も多いでしょう。
結論から言うと、キュッキュッ音だけであれば、すぐに危険なケースは多くありません。
実際には、
- フローリング同士のこすれ
- 木材の伸縮
- 釘やビス周辺の動き
などによって発生していることも多くあります。
そのため、
床が沈まない
歩行時に違和感がない
音以外の異常がない
という場合は、しばらく様子を見るという選択肢もあります。
特に梅雨時期や冬の乾燥時期だけ発生する場合は、木材の伸縮による一時的な床鳴りであることも少なくありません。
実際に新築住宅でも発生することがあり、音だけで住宅の重大な異常とは判断できないケースもあります。
一方で、以前より音が大きくなっている場合や、床の状態にも変化が見られる場合は注意が必要です。
床鳴りそのものよりも、「他の異常があるかどうか」が重要な判断ポイントになります。
シロアリや漏水が原因のことはある?
床鳴りがすると、
「シロアリでは?」
「床下が腐っているのでは?」
と不安になる方も少なくありません。
しかし、キュッキュッ音だけでシロアリ被害や漏水を判断することはできません。
むしろ、多くの場合はフローリング同士のこすれや木材の伸縮が原因です。
ただし、床鳴り以外にも異常が見られる場合は注意が必要です。
例えば、歩いたときに床がふわふわ沈む場合があります。
これは単なる床鳴りではなく、床材や下地材が弱くなっているサインかもしれません。
特にキッチンや洗面所などの水まわりでは、長期間の漏水や結露によって木材が傷み、床の強度が低下することがあります。
また、床鳴りと同時にカビ臭いにおいがする場合も注意したい症状です。
床下に湿気がたまり続けると、木材腐朽やカビの発生につながることがあります。
見た目では異常がなくても、床下では劣化が進行しているケースもあります。
さらに、羽アリを見かけたことがある場合はシロアリ被害の可能性も考えられます。
シロアリは木材内部を食害するため、初期段階では外から異常が見えにくく、床鳴りが最初のサインになることもあります。
もちろん、床鳴りがある住宅すべてでシロアリ被害が発生しているわけではありません。
しかし、
- 床が沈む
- カビ臭い
- 床材が変色している
- 羽アリを見た
といった症状を伴う場合は、一度床下の状態を確認しておくと安心です。
新築でも起こる?賃貸マンションでもある?
床鳴りというと古い住宅で起こるイメージがありますが、実は新築住宅でも発生することがあります。
木材は施工後もしばらく環境に合わせて伸縮を繰り返します。
そのため、新築から数年以内でもフローリング同士が擦れ、
キュッキュッ
キーッ
といった音が発生することがあります。
特に季節の変わり目や湿度が大きく変化する時期には発生しやすくなります。
また、賃貸住宅でも床鳴りは珍しい現象ではありません。
音だけであれば大きな問題ではないこともありますが、
- 床が沈む
- 音が急激に大きくなる
- 水まわり付近で発生する
場合は管理会社や大家さんへ相談すると安心です。
冬だけ鳴るのはなぜ?
冬になると床鳴りが気になるという方も少なくありません。
これは木材の乾燥が関係していることがあります。
冬は暖房の使用や空気の乾燥によって、フローリングがわずかに収縮します。
その結果、床材同士のこすれや固定部分の動きが発生しやすくなり、
キュッキュッ
ミシッ
ギシッ
といった音につながることがあります。
反対に、梅雨時期だけ音が出る場合は湿気による膨張が関係していることもあります。
季節によって音の出方が変わる場合は、木材の伸縮が原因である可能性が考えられます。
自分で確認できるポイント
床鳴りが気になる場合は、まず次のような点を確認してみましょう。
まず確認したいのは、「音が出る場所が決まっているかどうか」です。
毎回同じ場所だけでキュッキュッ音がする場合は、その周辺の床材や固定部分が動いている可能性があります。
一方で、広い範囲で音が出る場合は、湿度変化による床材全体の伸縮が関係していることもあります。
次に、天気や季節との関係を確認してみましょう。
雨の日だけ鳴る。
梅雨時期だけ気になる。
冬になると音が増える。
このような場合は、木材の伸縮による床鳴りの可能性があります。
また、音だけでなく床の感触も確認してみましょう。
歩いたときに沈み込みがある場合や、床が柔らかく感じる場合は注意が必要です。
特に水まわり周辺では、漏水が隠れていることもあります。
さらに、床材の変色やシミ、カビ臭いにおいがないかも確認してみましょう。
床鳴りだけであれば問題ないケースでも、これらの症状を伴う場合は別の原因が隠れている可能性があります。

やってはいけない対応
むやみに接着剤を流し込む
床鳴り対策として市販の補修材や接着剤を使う方法があります。
しかし、原因が下地側にある場合は改善しないこともあります。
また、誤った施工によって床材を傷めてしまうこともあります。
強く踏んで確認を繰り返す
音が気になると何度も同じ場所を踏んで確認したくなります。
しかし、床下に問題がある場合は状態を悪化させる可能性があります。
湿気や床の沈みを放置する
床鳴りだけに気を取られていると、本当の原因を見逃すことがあります。
特に水まわり付近の床鳴りでは注意が必要です。
いつ業者を呼ぶべき?
床鳴りがあるからといって、すぐに業者を呼ばなければならないわけではありません。
しかし、次のような症状がある場合は一度点検を検討すると安心です。
床がふわふわ沈む
歩いたときに沈み込みを感じる場合は、床材だけでなく下地材が傷んでいる可能性があります。
湿気や漏水による劣化が進行しているケースもあるため注意が必要です。
音が徐々に大きくなっている
以前は小さな音だったのに、最近になって明らかに大きくなっている場合は、床材や固定部分の動きが大きくなっている可能性があります。
水まわり付近で発生している
キッチンや洗面所、トイレ付近で床鳴りが発生している場合は、漏水や結露の影響を受けていることがあります。
カビ臭いにおいがする
床鳴りに加えてカビ臭いにおいがする場合は、床下に湿気がたまっている可能性があります。
羽アリやシロアリの痕跡がある
羽アリを見かけたことがある場合や木くずのようなものが落ちている場合は、シロアリ被害が関係している可能性があります。
床鳴りだけでは判断できませんが、他の症状もあわせて発生している場合は点検を検討すると安心です。
まとめ
床鳴りでキュッキュッ音がする原因としては、
- フローリングのさね鳴り
- 釘やビスのこすれ
- 湿度変化による伸縮
などが考えられます。
特にキュッキュッ音はフローリング同士のこすれによって発生することが多く、必ずしも重大な故障を意味するわけではありません。
ただし、床の沈みや変色、カビ臭さを伴う場合は、漏水や木材腐朽、シロアリ被害が隠れている可能性もあります。
音だけで判断せず、床の状態もあわせて確認し、不安な場合は早めに専門業者へ相談すると安心です。


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