家の中を歩いたときに、
「ギシギシ」
「ギーッ」
と床から音がして、不安になったことはありませんか。
特に夜間や家族が寝静まった時間帯は、昼間には気にならなかった床鳴りが大きく聞こえることがあります。
「床が傷んでいるの?」
「シロアリ被害では?」
「家が傾いているのでは?」
と心配になる方も少なくありません。
実際には、床のギシギシ音の多くは木材の乾燥やフローリング材の動きによって発生します。
一方で、床下の劣化やシロアリ被害など、注意が必要なケースもあります。
この記事では、床からギシギシ音が鳴る主な原因や確認ポイント、業者へ相談する目安について詳しく解説します。

床のギシギシ音とは?ミシミシ音との違い
床鳴りにはさまざまな種類があります。
例えば、
- ギシギシ
- ミシミシ
- キシキシ
- パキッ
などです。
その中でもギシギシ音は、木材同士やフローリング材が擦れ合うときに発生しやすい音です。
一般的には、
- ギシギシ:擦れるような連続音
- ミシミシ:荷重による圧迫音
- パキッ:瞬間的な伸縮音
と表現されることが多いです。
床のギシギシ音はどんなときに鳴る?
次のような状況で発生するケースが多く見られます。
- 歩いたときだけ鳴る
- 特定の場所だけ鳴る
- 冬だけ鳴る
- 夜だけ目立つ
- 家族の体重で鳴り方が違う
音が鳴る場所や時間帯を確認すると、原因の切り分けに役立つことがあります。
歩くと床がギシギシ鳴るのはなぜ?
床のギシギシ音は、人が歩いて荷重がかかったときに発生することが多くあります。
体重がかかることで、
- フローリング材
- 下地材
- 根太(ねだ)
がわずかに動き、擦れ合って音が生じます。
特定の場所だけ鳴る場合は、床材や下地の劣化が関係していることもあります。
また、大人が歩くと鳴るのに子どもでは鳴らない場合は、荷重の違いが影響している可能性があります。
原因① 木材の乾燥や収縮
最も多い原因の一つが木材の乾燥です。
木材は湿度や気温の影響を受けて、わずかに伸び縮みしています。
特に冬場は空気が乾燥するため、
- フローリング材
- 下地材
- 根太
が収縮し、部材同士が擦れてギシギシ音が発生することがあります。
実際に、
「冬だけ床が鳴る」
「暖房を使い始めると音が増える」
という相談は珍しくありません。
季節によって増減する場合は、木材の伸縮が関係している可能性があります。
原因② フローリング材の擦れ
フローリングは複数の板を組み合わせて施工されています。
長年の使用によってわずかな隙間が生じると、歩行時に床材同士が擦れ、
「ギシギシ」
「ギーッ」
といった音になることがあります。
特に、
- 家具の近く
- 出入りの多い場所
- 廊下や階段前
は負荷が集中しやすく、床鳴りが発生しやすい場所です。
床鳴りが起こりやすい場所
床のギシギシ音は、住宅内のどこでも起こる可能性がありますが、特に次の場所で発生しやすい傾向があります。
- 廊下
- リビング
- 階段前
- 出入り口付近
- 家具の周辺
人の通行が多い場所ほど、床材に繰り返し負荷がかかるためです。
毎日同じ場所で音が鳴る場合は、その周辺に原因が集中している可能性があります。
原因③ 釘やビスのゆるみ
築年数が経過すると、床を固定している釘やビスが少しずつ緩むことがあります。
固定力が弱くなると、歩くたびに床材が動き、異音につながります。
特に築10年以上の住宅では比較的よく見られる症状です。
床鳴りの場所が少しずつ広がっている場合は、固定部の劣化が進行している可能性があります。
原因④ 床下の木材や根太の動き
床の下には、床を支える根太や下地材があります。
これらの部材が経年変化や湿気の影響を受けると、わずかな動きが発生し、ギシギシ音につながることがあります。
特に、
- 湿気が多い地域
- 床下換気が不足している住宅
- 築年数が古い住宅
では注意が必要です。
床下は普段見えない場所だからこそ、小さな異音が重要なサインになることがあります。
原因⑤ シロアリ被害や木材の腐食
注意したい原因の一つが、シロアリや木材の腐食です。
シロアリ被害が進行すると、木材の内部が空洞化し、床を踏んだときに異音が発生することがあります。
特に次のような症状を伴う場合は注意が必要です。
- 床が柔らかい
- 少したわむ感じがある
- 一部分だけ鳴る
- 床が沈む感覚がある
実際の住宅でも、
「リビングの床がギシギシ鳴るだけだと思っていたら、床下点検でシロアリ被害が見つかった」
というケースがあります。
一方で、築年数が浅い住宅では、木材の乾燥による床鳴りだけだったケースも少なくありません。
原因は一つではないため、症状全体を見ることが大切です。

家の傾きや不同沈下が関係することもある
まれに、建物の傾きや不同沈下が関係しているケースもあります。
例えば、
- ドアが勝手に閉まる
- 窓が開きにくい
- 床が傾いている気がする
といった症状を伴う場合は注意が必要です。
床鳴りだけで判断することはできませんが、住宅全体の変化が見られる場合は専門業者へ相談すると安心です。

新築でも床がギシギシ鳴ることはある?
新築住宅でも床鳴りが発生することがあります。
これは施工不良とは限らず、
- 木材の乾燥収縮
- 建物全体のなじみ
- 季節による湿度変化
が原因である場合があります。
特に新築から数年程度は建物が環境になじむ時期でもあるため、一時的に床鳴りが発生するケースがあります。
ただし、音が急激に増えたり、床のたわみを伴ったりする場合は点検を検討しましょう。
放置するとどうなる?
木材の乾燥による床鳴りであれば、大きな問題にならないこともあります。
しかし、原因によっては次のようなトラブルにつながる可能性があります。
- 床材の劣化
- 固定部の破損
- 床下の腐食
- シロアリ被害の拡大
床下の異常は普段見えないため、小さな異音が住宅からのサインになっていることもあります。
「以前より音が増えた」
「歩くたびに鳴る範囲が広がった」
という変化がある場合は注意が必要です。

自分で確認できるポイント
業者へ相談する前に、次の点を確認してみましょう。
どの場所で鳴るか確認する
特定の場所だけ鳴る場合は、床材や下地の問題が集中している可能性があります。
季節によって変化するか確認する
冬だけ鳴る場合は木材の乾燥が関係していることがあります。
床が柔らかくなっていないか確認する
沈む感覚やたわみがある場合は注意が必要です。
シロアリのサインがないか確認する
- 羽アリを見た
- 木くずが落ちている
- 床が浮く感じがする
場合は、シロアリ被害の可能性もあります。
音を録音しておく
異音は現地調査時に再現しないことがあります。
スマートフォンで録音や動画撮影をしておくと、原因特定の手掛かりになります。

やってはいけない対応
無理に床材を剥がす
原因がわからないまま床を剥がすと、補修範囲が広がることがあります。
市販の潤滑剤を大量に使用する
一時的に音が改善しても、根本原因が隠れてしまう場合があります。
異常を長期間放置する
小さな異音でも、床下では劣化が進行していることがあります。

業者への相談を検討した方がよい症状
次のような症状がある場合は、一度点検を検討すると安心です。
- 床が沈む
- 床がたわむ
- 一部分だけ大きく鳴る
- 異音が徐々に増えている
- 羽アリを見かけた
- ドアや窓の動きに違和感がある
- 築20年以上で未点検
床のギシギシ音は、単なる経年変化であることも多い一方で、住宅の劣化やシロアリ被害のサインである場合もあります。
気になる異音が続く場合は、早めに原因を確認することが大切です。

まとめ
床から聞こえるギシギシ音は、木材の乾燥やフローリング材の擦れによって発生することが多くあります。
一方で、
- 床下の劣化
- 木材の腐食
- シロアリ被害
- 建物の傾き
などが関係している場合もあります。
特に、
- 床が沈む
- たわむ
- 一部分だけ大きく鳴る
- ドアや窓にも異常がある
場合は注意が必要です。
小さな異音でも、住宅からのサインであることがあります。
日頃から変化を観察し、気になる症状が続く場合は早めの確認を検討すると安心です。


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