シーリングライトから「パキパキ」「ピシッ」「パキッ」と音がすることがあります。特に気になるのが、電気を消した後にもパキパキと音が続くケースです。
電気はもう消えているのに音だけがすると、「中で何か壊れているのでは?」と気になりますよね。ただ、こうしたパキパキ音は、点灯中に温まった部品が冷えて縮むときに出ることがあります。
では、なぜ電気を消した後に鳴るのか。ここをメーカーの一次情報まで追うと、「消灯後」という条件そのものに理由がありました。
シーリングライトには金属やプラスチックなど異なる素材が使われており、温度が変わったときの伸び縮みのしかたも同じではありません。そのため、消灯後に部品同士の接触部分がわずかに動き、きしむような音が出ることがあります。
明るさが安定していて、ちらつきや点灯不良、焦げたにおいなどがなければ、消灯後に音がするだけで故障とはいえません。
| 音がする状況 | 考えられること | どうする? |
|---|---|---|
| 消灯後にピシッ・パキッと鳴る | 冷えていく部品の収縮・摩擦 | ほかに異常がなければ故障とは限らない |
| 点灯中にもピシッ・ポツと鳴る | 温度変化による部品の伸縮・摩擦 | ちらつきや点灯不良がなければ、その音だけで使用を止める必要はない |
| ちらつき・点灯不良・焦げ臭もある | 単なる伸縮音だけでは説明できない | 壁スイッチを切って使用を中止する |
シーリングライトを消した後のピシッ・パキパキ音は温度変化で起こる
消した後に鳴る理由を追っていくと、ポイントは点灯中と消灯後の温度差にあります。
シーリングライトは、点灯しているあいだに内部やカバーの温度が上がります。ただ、金属製の本体とプラスチック製のカバーなどでは、温度が変化したときの膨張や収縮のしかたが同じではありません。
そのため、点灯中に温まった部品が膨張し、消灯後に冷えて縮んでいくと、接触部分がわずかに動きます。そのときに出るのが、「ピシッ」「パキッ」「ポツ」といった摩擦音やきしみ音です。
消灯後に断続的な音がするだけなら、それだけでシーリングライトの故障とは判断できません。
参考資料:Panasonic「シーリングライトから『ボツ』『ポタ』などの音がするのはなぜですか」

なぜ電気を消してから音がするのか
原因が温度変化だと分かっても、「それなら点灯中に鳴るのでは?」という疑問が残りますよね。
シーリングライトは、スイッチを切った瞬間に冷たくなるわけではありません。点灯中に温まった器具は、消灯後に少しずつ室温へ近づいていきます。
つまり、電気は消えていても、器具の温度変化はまだ終わっていません。 冷えていく途中で金属やプラスチックなどの部品が収縮し、接触部分が動けば「ピシッ」「パキッ」と音が出ます。
そのため、点灯中には気にならなかったのに、消灯してから音がすること自体は不自然ではありません。むしろ、器具が冷えていく途中だからこそ、部品の収縮による音が出る場合があります。
ただし、「消してから○分以内なら正常」といった時間だけでは、正常・故障を分けられません。明るさが安定しているか、ちらつかないか、正常に点灯するか、焦げたようなにおいがないかも合わせて見てください。
シーリングライトの「パキパキ」「ピシッ」「ポツ」は同じ原因のことがある
「パキパキ」と続いて聞こえることもあれば、「ピシッ」「パキッ」「ポツ」「ミシッ」のように、一回ずつ区切って聞こえることもあります。同じようなきしみ音でも、聞こえ方は一定ではありません。
さらに「ポタ」「ボツ」と表現される音も、温度変化による部品の膨張・収縮と接触部分の摩擦で起こることがあります。
ということは、「ピシッなら問題ない」「パキッなら故障」のように、擬音だけで正常・故障を分けることはできません。
消灯後にこうした音がしていても、明るさが安定していて正常に点灯し、焦げたようなにおいもないなら、温度変化による伸縮音で説明できる場合があります。
また、「○回までなら正常」「消灯後○分以内なら問題ない」といった線引きはできません。 音の回数や時間だけではなく、ちらつきや点灯不良、焦げ臭などが一緒に起きていないかを見てください。
「ジー」「ピー」と鳴るなら原因を分ける
ただし、すべての異音を同じ原因では説明できません。
今回扱っているのは、「ピシッ」「パキッ」のように断続的に聞こえる音です。一方、「ジー……」と連続して鳴る音や、「ピー」「ピピッ」と区切って鳴る音は、今回の伸縮音とは原因が異なります。
「ジー……」と続く場合は、シーリングライト内部の部品や壁付け調光器が関係するケースがあります。
「ピー」「ピピッ」と区切って鳴る場合は、操作音や設定音のほか、照明とは別の機器から鳴っているケースもあります。
該当する場合は、シーリングライトのジー音の原因、シーリングライトからピー音がする原因をそれぞれ確認してください。
ちらつき・点灯不良・焦げ臭もあるなら使用を止める
「ピシッ」「パキッ」という音だけなら、部品の温度変化による伸縮で説明できる場合があります。

一方、ちらつく、正常に点灯しない、突然消える、焦げたようなにおいがするといった症状まで出ているなら、壁スイッチを切ってください。その状態で再点灯を繰り返す必要はありません。
シーリングライトのメーカーまたは購入店には型番を伝え、**「消灯後にピシッと鳴るほか、点灯中にちらつく」「点灯しても途中で消える」**など、実際に起きている症状をそのまま伝えて点検を依頼してください。
また、カバーや本体に焦げ・変形が見える、壁スイッチや天井の接続部分が異常に熱い場合は、器具や配線部分には触れず、電気工事店へ点検を依頼してください。
ただし、消灯後のピシッ・パキッ音だけを発火の前兆とは判断できません。
シーリングライトを使っていないときにも鳴るなら別の場所からの音も考える
原因をシーリングライトだけに絞ってしまうと、もう一つ見落としがあります。
長時間シーリングライトを使っていないのに、天井や壁から同じような「ピシッ」「パキッ」という音が続くなら、照明器具以外から聞こえている可能性があります。

住宅では、柱や梁、壁材なども温度や湿度の変化によってわずかに伸び縮みし、その際に「ピシッ」「パキッ」と聞こえることがあります。
そこで、照明を使っていない時間にも鳴るなら、シーリングライト付近と天井・壁で、どこに近づいたときに音が強く聞こえるか比べてください。
シーリングライト付近ではなく天井や壁から強く聞こえ、照明の点灯・消灯とも関係なく鳴るなら、住宅そのものの温度・湿度変化による家鳴りも候補になります。照明の点灯・消灯と関係なく天井や壁から鳴る場合は、家鳴りの原因と見分け方も参考にしてください。
まとめ
シーリングライトを消した後の「パキパキ」「ピシッ」「パキッ」という音は、点灯中に温まった部品が冷えて収縮し、接触部分が動くことで発生する場合があります。
明るさが安定していて正常に点灯し、焦げたにおいもないなら、その音だけで故障とはいえません。
一方、ちらつきや点灯不良、突然の消灯、焦げ臭なども出ている場合は、壁スイッチを切って再点灯せず、メーカーまたは購入店へ型番と症状を伝えてください。焦げや変形、壁スイッチや天井接続部の異常な発熱がある場合は、触らずに電気工事店へ点検を依頼してください。


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