シーリングライトを点灯すると、天井から「ジー……」という音がする。昼間は気にならなかったのに、夜になって部屋が静かになると急に耳につき、「故障では?」と気になることがあります。
ただ、点灯中に微かなジー音がするだけなら、故障とは限りません。 LEDシーリングライトでは内部の構成部品から微かな音が出ることがあり、さらに壁付け調光器がある住宅では、照明との組み合わせによってジー音が発生する場合もあります。
| 今の状態 | 考えられること | どうする? |
|---|---|---|
| 点灯中に微かなジー音だけ | 内部部品から出る音 | ちらつきなどがなければ、その音だけで故障とはいえない |
| 壁に調光器がある | 照明との組み合わせ、または調光器自体の音 | 併用不可の機種なら使用しない |
| ちらつき・突然の消灯・焦げ臭・異常発熱もある | 単なる微かな動作音とは別 | 壁スイッチを切り、再点灯せず点検を依頼する |

点灯中の微かなジー音だけなら故障とは限らない
LEDシーリングライトは、内部の構成部品が動作するときに微かなジー音が出ることがあります。
LEDシーリングライトの内部には、LEDを点灯させるための電子部品が使われています。こうした構成部品の動作によって微かな音が出ることがあり、「ジー」と聞こえても、それだけですぐに故障とはいえません。
たとえば、購入したころから同じ程度の音が続いていて、明るさも安定しているうえ、ちらついたり突然消えたりすることもない。この状態なら、ジー音だけで故障とは判断できません。
ただし、これは「ジー音なら何でも大丈夫」という意味ではなく、問題ないケースがあるのは、あくまで内部部品から出る微かな音です。そのため、これまで静かだったのに突然鳴り始めた、以前より音が大きくなったという場合は、音だけでなく照明の動きにも目を向けてください。
ちらつきや突然の消灯がなく、焦げたにおいや異常な発熱もないなら、微かなジー音だけを理由に使用を止める必要はありません。
参考資料:アイリスオーヤマ「点灯させると微かなジーと言う音がする」
壁の調光器がジー音の原因になることがある
シーリングライト本体に異常が見当たらなくても、壁側のスイッチがジー音に関係していることがあります。
とくに、明るさを変えるダイヤルやスライダーが付いた壁付け調光器、リモコン式の壁スイッチがある場合は、LEDシーリングライトとの組み合わせによってジー音が出ることがあります。
つまり、シーリングライトを交換してから音が始まり、壁にこうした調光器が付いているなら、照明本体だけを原因と考える必要はありません。
リモコンで調光できても、壁付け調光器に対応しているとは限らない
ここで間違えやすいのが、「このシーリングライトはリモコンで明るさを変えられるから、壁の調光器も使えるだろう」という考え方です。
しかし、本体のリモコンで段階的に明るさを変えられる機種でも、壁付け調光器との併用を禁止している製品があります。つまり、本体のリモコン調光と、壁付け調光器への対応は別です。

もし使用中のシーリングライトが壁付け調光器との併用不可なら、その組み合わせでは使用しないでください。
通常のON/OFFスイッチへ交換する場合は、電気工事店へ**「LEDシーリングライトに交換してからジー音が出る。壁に調光器が付いている」**と伝えれば、照明と壁スイッチの両方を含めて点検してもらえます。
一方、型番ごとの対応可否が分からない場合は、照明メーカーへ型番を伝えたうえで、**「この型番は壁付け調光器と併用できるか」**と問い合わせてください。
参考資料:アイリスオーヤマ「調光器を使用していてジー音がする」
参考資料:大光電機「調光器併用不可のシーリングライト製品例」
天井ではなく壁の調光器が鳴っている場合もある
壁付け調光器がある場合は、もう一つ知っておきたいことがあります。内部の電子部品から微かなうなり音が出る調光器もあるため、シーリングライトの点灯と同時にジー音が始まっても、音源が天井とは限りません。
そこで、ジー音がしている状態で、天井と壁スイッチ付近の聞こえ方を比べてみてください。天井よりも壁スイッチへ近づいたときのほうが明らかに音が強いなら、シーリングライトではなく調光器から音が出ている可能性があります。
ただ、調光器そのものから微かな音が出ることと、そのシーリングライトを調光器と併用できるかどうかは別の話です。
シーリングライトを交換してから鳴り始め、しかも使用している機種が壁付け調光器との併用不可なら、調光器を分解したり自分で配線を変更したりせず、通常のON/OFFスイッチへの交換を電気工事店へ依頼してください。
最近になってジー音が大きくなったら、音以外の変化も見る
これまで静かだったシーリングライトから突然ジー音が出始めたり、以前より音が大きくなったりすると、故障を疑いたくなります。ただ、音の変化だけでは故障とは断定できません。
一方、以前にはなかったちらつきが始まった、点灯中に突然消えるようになった、焦げたようなにおいがする、壁スイッチや天井の接続部分に異常な熱さがあるなら、微かなジー音だけが聞こえる場合とは対処が異なります。
ジー音と一緒にちらつき・突然の消灯・焦げ臭があるなら使用を止める
照明器具の内部にある電気部品が劣化すると、異音だけでなく、ちらつきや焦げたにおいなどが現れることがあります。また、長期間使用した蛍光灯器具では、こうした異常を伴って発煙・発火に至った事故も起きています。
そのため、ジー音だけではなく、ちらつき、突然の消灯、焦げたにおい、明らかな異常発熱のいずれかが重なっているなら、壁スイッチを切って再点灯しないでください。
そのうえで、シーリングライトのメーカーまたは購入店へ型番を伝え、**「ジー音に加えてちらつく」「点灯中に突然消える」**など、実際に起きている症状をそのまま伝えて点検を依頼してください。
一方、焦げや変形が見える、壁スイッチや天井の接続部分まで異常に熱いといった状態なら、照明器具や配線部分には触れず、電気工事店へ点検を依頼してください。
なお、ここで挙げた発煙・発火の事故例は、劣化した蛍光灯器具についてのものです。LEDシーリングライトから微かなジー音がするだけで、発煙・発火の前兆になるわけではありません。
参考資料:NITE「劣化した蛍光灯器具による事故」
「ピー」「ピッ」と区切って鳴るなら、ジー音とは原因が違う
ここまで扱ってきたのは、「ジー……」と連続して聞こえる音です。一方で、「ピッ」「ピピッ」「ピー」と区切って鳴るなら、音が出る仕組みから違う場合があります。
たとえば、リモコンを押した直後だけ鳴る「ピッ」「ピピッ」は、操作を受け付けたことを知らせる音として使われている機種があります。
点灯中ずっと「ジー」
→ 本体内部の微音や壁付け調光器との組み合わせ
操作直後だけ「ピッ」「ピー」
→ 操作受付音や設定音
何もしていないのに「ピーピー」と繰り返す
→ シーリングライト本体だけでなく、住宅用火災警報器など別の音源も候補
もし何も操作していないのに「ピー」「ピーピー」と続くなら、いったん照明を消して音の変化を聞いてみてください。消灯しても鳴り続けるなら、天井付近の住宅用火災警報器など、照明以外の機器から鳴っていないか聞き比べてください。
まとめ
シーリングライトのジー音は、音の大きさだけではなく、壁付け調光器の有無や、ちらつき・突然の消灯などが重なっていないかで対応が変わります。
明るさが安定していて微かなジー音だけなら、その音だけを理由に使用を止める必要はありません。ただし、壁付け調光器との併用不可が分かった場合は電気工事店へ、ちらつきや突然の消灯まで起きている場合は再点灯せずメーカーまたは購入店へ伝えてください。
焦げや変形、壁スイッチや天井接続部の異常な発熱がある場合は、触らずに電気工事店へ。


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