風が吹くたび、襖がガタガタ鳴る。夜だと余計に気になりますよね。
「どこか壊れているのかな」「隙間を埋めれば止まる?」と気になるかもしれません。
襖のガタガタ音は、鳴るタイミングによって原因も直し方も変わります。
開け閉めするときだけ鳴るなら、敷居や襖の縁、戸襖なら戸車を確認。閉めたまま風で揺れるなら、襖と鴨居・敷居との隙間(遊び)や反りが関係していることがあります。
一方、ドアを閉めた瞬間や、誰も触っていないのに鳴る場合は、襖そのものではなく、空気の動きや外から伝わる振動が原因のこともあります。
まずは、**「いつガタガタするか」**から確認してみましょう。

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襖がガタガタするときは「いつ鳴るか」を確認する
| ガタガタするタイミング | 最初に確認する場所・原因 |
|---|---|
| 開け閉めするとき | 敷居・襖の縁・戸襖の戸車 |
| 風が吹いたとき | 襖と溝の隙間(遊び)・反り |
| ドアを開閉したとき | 室内の空気の動き・襖と溝の隙間 |
| 何もしていないとき | 屋外や設備などから伝わる振動 |
襖を何度かゆっくり開け閉めしてみてください。
動かしている間だけガタガタするなら、襖や敷居側から原因を絞れます。
開け閉めでは鳴らず、閉めているときだけガタガタするなら、「風があるときだけか」「ドアの開閉でも鳴るか」を確認しましょう。
この違いが分かれば、原因が分からないまま隙間を埋めたり、敷居を削ったりするのを避けられます。
襖を開け閉めするとガタガタする原因と直し方
開け閉めするときに鳴る場合は、敷居の溝・敷居すべり・襖の縁・戸襖の戸車が主な確認箇所になります。

自宅の襖と見比べながら、当てはまりそうな場所を確認してみてください。
① 毎回同じ場所で鳴るなら敷居の溝を確認する
特定の場所を通るときだけ「ガタッ」と鳴るなら、その位置にゴミや小さな異物がないか確認します。
見つかったものを取り除いて溝を掃除し、襖を何度か往復させてください。
音が消えれば、そのまま様子を見て大丈夫です。
掃除しても同じ場所で鳴るなら、敷居すべりの状態を確認します。
② 敷居すべりが浮いていたら段差を確認する
敷居すべりに剥がれ・浮き・切れがあり、その場所を通るときに鳴るなら、段差が原因になっている可能性があります。
劣化した敷居すべりは、状態に応じて貼り替えます。
溝そのものが大きく摩耗・変形している場合は、建具店や襖店に見てもらう方が安心です。
敷居そのものはむやみに削らない
敷居すべりではなく、木製の敷居そのものが深く摩耗・変形している場合は、削って高さを合わせないでください。
襖と溝との隙間が大きくなり、かえってガタつきが悪化することがあります。
③ 片方向だけ鳴るなら襖の縁を押さえてみる
「右へ動かすと鳴るのに、左へ戻すと鳴らない」など、動かす方向によって音が変わる場合は、襖の縁も確認します。
音が出る側の縁を軽く押さえながら、もう一度動かしてみてください。
押さえると静かになるなら、縁のがたつきが原因の可能性があります。
原因を確かめるため、養生テープなどで縁を仮固定して、音の変化を見る方法もあります。
仮固定すると静かになるものの、テープを外すと再び鳴る場合は、縁の組み直しや調整を襖店・建具店へ相談します。
襖の縁は接着剤で固定しない
本襖の縁は、張り替えなどの際に取り外すことがあります。ガタつくからといって接着剤で固定すると、後の作業に支障が出ることがあります。
八巻畳店では、開閉方向によって音が変わる本襖について、縁を押さえて音の変化を確認し、養生テープで仮固定する方法が紹介されています。
④ 「重い+ガタガタ」なら戸襖の戸車を確認する
戸車を使った**戸襖(とぶすま)**なら、ゴミや髪の毛の絡み、車輪の欠け・破損を確認します。
ゴミなら清掃し、戸車が破損していれば適合するものへ交換します。
また、戸車が壊れていなくても、建付け調整で改善できる製品があります。
戸車を調整するときは取扱説明書を確認
戸車の調整方法は製品によって異なります。
LIXILの戸襖引戸では、製品によって戸車の上下・左右や上部部品を調整する方法が案内されています。メーカーや製品が分かる場合は、その製品の取扱説明書に沿って調整してください。
方法が分からないまま調整ねじを回したり、無理に部品を動かしたりするのは避けます。
本襖には通常こうした戸車はありません。
そのため、戸車を確認するのは、戸車を使った戸襖で「重い+ガタガタする」ときが目安です。
開け閉めでは鳴らず、風が吹いたときだけガタガタする場合は、襖と鴨居・敷居との隙間(遊び)や反りが原因になっていることがあります。
風で襖がガタガタするときの原因と直し方
開け閉めするときは静かなのに、窓を開けたときや風の強い日にだけガタガタするなら、襖が鴨居・敷居の溝の中で揺れている可能性があります。
まず、音がしているときに襖の縁を軽く押さえてみてください。
押さえると音が止まるなら、襖と溝との隙間(遊び)が関係している可能性があります。
風で鳴るときの確認ポイント
押さえると音が止まる
→ 襖と溝との隙間を確認襖が曲がって見える・上下で隙間が違う
→ 反りを確認戸襖が傾いている
→ メーカー指定の建付け調整を確認
襖と溝の隙間が大きくなっていないか確認する
襖と鴨居・敷居の溝には、**スムーズに動かすためのわずかな隙間(遊び)**があります。
この隙間が大きいと、風を受けた襖が前後に動き、溝や枠に当たってガタガタ鳴ることがあります。
閉めた襖を手で軽く前後に動かして、どの部分が当たって音を出しているかを確認してください。
敷居や鴨居の摩耗、襖の反りによって、以前より隙間が大きくなっている場合もあります。
軽いガタつきなら襖用の隙間調整部材を使う方法がある
襖に大きな反りや傾きがなく、溝との隙間でカタカタ動いている程度なら、襖用の隙間調整部材を使う方法があります。
襖用の隙間調整部材には、**松井建産の「スライダーピン」**のような製品があります。販売店の商品情報では、襖や障子のガタつきを抑える用途が案内されています。
原因を確認せず一般的な隙間テープで一律に埋めるのではなく、どこに隙間があるのかを確認したうえで、状態に合った部材を選びます。
隙間を調整する前に
押さえると音が止まる+大きな反り・傾きがない
→ 隙間調整部材を検討反り・傾き・溝の大きな摩耗がある
→ 隙間だけを埋めず、原因側を確認隙間を狭くしすぎると、襖が擦れたり重くなったりすることがあります。
戸襖は調整機構でガタつきを抑えられる場合がある
戸車を使った戸襖では、部材を追加する前にその製品に建付けの調整機構がないかも確認します。
製品によっては、戸車の高さや左右位置、上部と鴨居とのガタつきを調整できるものがあります。
戸襖ならメーカー・製品を確認
調整方法は製品によって異なります。
LIXILの戸襖引戸では、製品によって戸車の上下・左右や、上部部品を調整する方法が案内されています。
メーカーや製品名が分かる場合は、取扱説明書に沿って調整してください。
襖が反っているなら隙間を埋める前に反りを見る
襖を閉めた状態で横から見て、中央が膨らんでいたり、上下で隙間の大きさが違ったりするなら、襖自体が反っている可能性があります。
この状態でガタガタする部分だけに厚みを足すと、別の場所が擦れて開閉しにくくなることがあります。
すぐに削ったり隙間を埋めたりせず、まず反りの状態を確認してください。
反っている襖をすぐ削らない
積水ハウスでは、襖の反りについて、湿気を含んだ面を乾燥させることや、状態によっては時間を置いて様子を見る方法を案内しています。
反った状態に合わせてすぐ建具を削るのではなく、室内環境も含めて状態を見ることが大切です。
反りが大きい、長期間戻らない、開け閉めにも支障が出ている場合は、襖店や建具店への相談を検討します。

ドアを開け閉めすると襖がガタガタする場合
部屋のドアを閉めた瞬間だけ「ガタッ」と襖が動くなら、襖そのものの故障とは限りません。
ドアの開閉によって室内の空気が動き、その圧力を受けた襖が揺れていることがあります。
ドアをゆっくり閉めて音が変わるか確認する
いつも通りドアを閉めた場合と、ゆっくり閉めた場合を比べてみてください。
ゆっくり閉めると鳴らず、勢いよく閉めたときだけ襖が動くなら、ドアの開閉に伴う空気の動きが関係している可能性があります。
窓を少し開けた状態でも同じように試し、襖の揺れ方が変わるか確認してください。
ドアを閉めた瞬間だけ鳴るなら
ドアをゆっくり閉める
→ 音が弱くなるか確認窓を少し開けて試す
→ 襖の揺れが変わるか確認条件によって明確に変わるなら、室内の空気の動きが原因を探る手掛かりになります。
ドアの開閉で鳴る場合も襖の隙間を確認する
空気の動きがきっかけでも、襖と溝との隙間が大きければガタガタ音は出やすくなります。
ドアを閉めると襖が動き、襖を軽く押さえると音が止まるなら、襖と溝との隙間や建付けも確認してください。
ただし、ドアを閉めるたびに襖が少し動くというだけで、すぐに建具の故障とは判断できません。
以前は静かだったのに最近になって鳴り始めた場合は、襖の反りや敷居・鴨居の摩耗など、以前との変化がないかも確認します。
風もなく、ドアも動かしていないのに襖がガタガタする場合は、襖以外から伝わる振動が関係していることがあります。
何もしていないのに襖がガタガタする場合
風もなく、ドアも動かしていないのに襖がガタガタするなら、別の場所で発生した振動を襖が受けて鳴っていることがあります。
この場合は、襖の隙間をすぐ調整するのではなく、何が動いたときに鳴るのかを確認します。
鳴ったときに周囲で動いていたものを確認する
ガタガタしたときは、家の中や周囲の状況を確認してください。
たとえば、
- エアコンや換気設備が動いていた
- 給湯器などの設備が運転していた
- 大型車が家の前を通った
- 電車が通過した
- 近隣の機械設備が動いていた
といった条件です。
同じ設備が動くたびに鳴る、決まった時間帯だけ鳴るなど、同じ条件で繰り返しているかを見ると原因を絞りやすくなります。
原因が分からないときは時刻と状況を記録する
いつ鳴るか分からない場合は、発生した時刻とそのときの状況を残しておきます。
ガタガタしたときに残しておくこと
・鳴った時刻
・どのくらい続いたか
・どの襖が鳴ったか
・風があったか
・家の設備が動いていたか
・大型車や電車の通過と重なったか
毎日ほぼ同じ時刻なら、その時間に動く設備や周囲の状況と照らし合わせます。
スマートフォンで撮影できる場合は、音だけでなく襖がどの方向に揺れているかも記録しておきます。
襖がガタガタするだけで低周波音とは判断しない
原因が分からない振動が続くと、「低周波音では?」と気になることもあるでしょう。
環境省の「低周波音問題対応の手引書」では、低周波音による物的苦情として、戸や障子などの建具ががたつく現象が扱われています。
ただし、襖がガタガタするという症状だけで、低周波音が原因とは判断できません。
低周波音を疑う前に
「襖がガタガタする=低周波音」ではありません。
鳴る時刻と、設備の稼働・停止などが繰り返し一致するか確認してください。原因が分からない場合も、発生条件を記録しておくことが手掛かりになります。

襖のガタガタが自分で直らないときはどこに相談する?
掃除や簡単な調整をしてもガタガタ音が続くなら、症状に合わせて相談先を選びます。
| 状態 | 相談先の目安 |
|---|---|
| 襖の縁・反り・建付けに問題がありそう | 襖店・建具店 |
| 敷居や鴨居の摩耗・変形が大きい | 建具店・工務店 |
| 戸襖の戸車が破損している | 建具店 |
| 賃貸住宅で加工や部品交換が必要 | 管理会社・大家 |
| 原因不明の振動で複数の建具が鳴る | 賃貸なら管理会社、持ち家なら原因に応じて施工会社など |
特に賃貸住宅では、敷居を削ったり部材を取り付けたりする前に、管理会社や大家へ確認してください。
相談するときは動画があると伝わりやすい
「襖がガタガタする」だけでなく、いつ・どの襖が・どんなときに・何秒くらい鳴るのかまで伝えます。
発生時の動画があれば、音だけでなく襖の揺れ方も見てもらえます。
襖のガタガタ音についてよくある疑問
隙間テープを貼ればガタガタ音は止まる?
原因を確認せず、一般的な隙間テープで隙間を埋めるのは避けた方がよいでしょう。
厚みが合わないと、襖が重くなったり、鴨居や敷居に擦れたりすることがあります。
襖を軽く押さえると音が止まり、溝との隙間(遊び)が原因と確認できた場合は、襖用の隙間調整部材を使う方法があります。
一方、反りや建付けのずれ、敷居・鴨居の摩耗が原因なら、隙間を埋めるだけでは解決しません。
新しい襖でも風でガタガタすることはある?
あります。
襖と鴨居・敷居の溝には、開け閉めするためのわずかな隙間(遊び)があります。そのため、風の入り方などの条件によっては、新しい襖でも揺れて音が出ることがあります。
ただし、以前は静かだったのに最近になって鳴り始めたなら、反りや建付け、溝の摩耗など、以前との変化も確認してください。
襖がガタガタするだけで家の歪みを疑う必要はある?
襖1枚がガタガタするだけで、家全体が歪んでいるとは判断できません。
まずは、敷居・襖の縁・戸車・溝との隙間・反りなど、建具側の原因から確認します。
ただし、
- 複数の襖やドアが同じ時期から閉まりにくくなった
- 建具と枠の隙間が以前と大きく変わった
- 床の傾きなど、建具以外にも変化がある
といった症状まで重なっている場合は、襖だけを調整するのではなく、建物側も含めて施工会社や工務店などに相談する判断材料になります。
まとめ|襖のガタガタは「いつ鳴るか」から原因を絞る
襖がガタガタしたら、最初に**「いつ鳴るのか」**を確認してください。
開閉時なら敷居・縁・戸車、風で鳴るなら溝との隙間や反り、ドアの開閉で鳴るなら空気の動きが主な確認ポイントです。
何もしていないのに鳴る場合は、設備や屋外から伝わる振動まで確認範囲を広げます。
原因が分からないまま隙間を埋めたり、敷居を削ったりしないこと。 鳴る条件を絞ってから、その原因に合った対処方法を選びましょう。


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