学習机の分解方法|外す順番と分解できないときの確認箇所

学習机の分解方法

学習机は、見えているネジを外すだけで分解できるとは限りません。

天板や側板をボルトで固定したもの、回転金具を使ったもの、引き出しの奥に固定部が隠れたものなど、構造は製品ごとに違います。

最初に探すのは、メーカー名と品番。ここが分かれば、説明書から固定金具の位置や外す順番を特定できます。

処分が目的なら、ネジを回す前に自治体の粗大ごみルールも調べてください。細かく分けても、粗大ごみの扱いが変わらない地域があります。

目次

学習机を分解する前に確認すること

メーカー名と品番を確認する

メーカー名や品番が見当たらないときは、次の場所を探してください。

  • 引き出しの内側・底面
  • 天板の裏側
  • 上棚・ブリッジの背面
  • 机本体の背面

本体とは別に、上棚やワゴン、ライトへ品番が付いている製品もあります。

品番シールの位置は製品によって異なります。コイズミの例では、デスクは左右いずれかの引き出し、ブリッジ・シェルフは背板裏、ワゴンは最上段の引き出しに表示されています。ライトは、スイッチ操作部の下面や支柱付近、台座裏などが主な表示位置です。

コイズミ|学習机・ワゴン・ライトの品番表示位置

学習机のメーカー名・品番はここを確認

シールを見つけたら、品番が読める状態で写真に残しておきましょう。分解後に説明書や部品を探すことになっても、机をひっくり返してシールを探し直さずに済みます。

品番が分かったら公式の説明書を探す

メーカー公式サイトで品番を検索し、組立説明書や分解説明書がないか探してください。

見つからないときは、

「メーカー名 品番 組立説明書」
「メーカー名 品番 分解説明書」

でも検索できます。

古い学習机だからといって、説明書が残っていないとは限りません。コイズミには、品番や商品名から過去製品を含む組立説明書を検索できるページがあります。

コイズミ|品番・商品名から組立説明書を探す

説明書で押さえておきたいのは、固定金具の位置と外す順番です。

学習机によっては、引き出しを抜かないと見えない場所にボルトがあり、普通のネジとは解除方法が違う金具も使われています。外観だけを頼りにすると、こうした固定部を見落としかねません。

たとえば浜本工芸のNo.49デスクは、左右の引き出しを抜くと天板内側のボルトへ工具が届く構造で、向板などの連結には回転金具が使われています。

浜本工芸|No.49デスクの分解組立説明書

自宅の机の説明書が見つかったら、記載された手順を優先してください。見た目が似ていても、別製品の外し方をそのまま当てはめるのは危険です。

処分するなら自治体のルールも先に確認する

学習机を細かく分解すれば普通ごみに出せる、という全国共通のルールはありません。

小さく解体しても粗大ごみのままとする自治体がある一方、規定の大きさまで分ければ通常の家庭ごみに出せる地域もあります。そのため、「何cmまで分解すれば普通ごみに出せる」と全国一律の数字で決めることはできません。

自治体サイトで「学習机」「机」「デスク」「粗大ごみ」を検索し、次の4点を確かめてください。

  • 分解しても粗大ごみのままか
  • 規定の大きさまで分解すれば家庭ごみに出せるか
  • 大きさや重さに条件があるか
  • 木材や金属を分けて出す必要があるか
自治体のルール分解する範囲
分解しても粗大ごみ玄関・廊下・階段を通して搬出できる大きさまで
規定以下なら家庭ごみに出せる自治体が定める大きさまで分解し、指定どおりに分別
まだ使用できる分解する前にリユースも検討
学習机を処分する前に確認すること

学習机の分解に必要な工具

工具は、机の固定方法に合うものを用意してください。説明書に種類やサイズの指定があれば、それに合わせましょう。

  • プラスドライバー
  • 製品によってはマイナスドライバー
  • 製品に合った六角レンチ
  • 床を保護する毛布や段ボール
  • ネジや金具を分けて入れる袋・小箱

プラスドライバーは、ネジ頭に深く収まり、ぐらつかないサイズを選びます。小さすぎると先端が浮きやすく、力をかけたときに溝をつぶしかねません。

六角レンチも、穴に合わないサイズは使わないこと。購入時の付属工具が残っていれば、説明書の指定と照らし合わせてください。

電動ドライバーは注意が必要です。使用を禁止している製品もあるため、説明書で使用できると分からない場合は手工具を使ってください。

机を寝かせる必要があるなら、床には毛布や段ボールを敷いておきましょう。床だけでなく、天板や側板の角をぶつけたときの傷も抑えられます。

大きな天板や側板を外す作業は二人で行いましょう。一人が部材を支え、もう一人が最後の固定を外せば、ボルトが抜けた瞬間に傾いたり床へ落ちたりする危険を減らせます。

外したネジや金具は、一つの箱へまとめない方が再組立てしやすくなります。「上棚」「天板」「右側板」のように、元の場所ごとに分けて保管してください。

学習机を分解する手順

説明書が見つかった場合は、そこに記載された順番で分解してください。

説明書がない机は、ワゴンやライト、上棚など、本体から独立した部分から外すと作業しやすくなります。周囲の部材が減るため、天板や側板を固定している金具も探しやすくなります。

学習机の分解手順と確認の流れ

1.机の中身をすべて出す

まず、引き出しや棚を空にし、天板の上にある物も作業場所から移してください。

これは机を軽くするだけでなく、隠れた固定部を見つけるためにも必要です。製品によっては、引き出しの奥や天板の内側に組立ボルトがあります。

棚板や仕切り板を取り外せるなら、この段階で机から離しておくと邪魔になりません。

2.ワゴンなど独立した家具を移動する

キャスター付きのワゴンが机本体とつながっていなければ、そのまま引き出せます。机と一緒に持ち上げたり、ワゴンまで細かく分解したりする必要はありません。

ただし、収納部分が天板を支える脚を兼ねたタイプもあります。ワゴンのように見えるのに動かないときは、無理に引っ張らず接続部分を探してください。

ボルトや連結金具で机とつながっていれば、独立したワゴンではなく本体の一部です。

3.ライトと配線を外す

ライトに触る前に、電源プラグをコンセントから抜いてください。

コードが背板や上棚のコード受けを通っているなら、固定されている場所から外します。そのままライト本体だけを動かすと、コードや接続部分に力がかかります。

ライトの固定方法は、クランプ式やネジ止め式など製品によってさまざまです。コードを引っ張らず、本体を固定しているクランプやネジから外してください。

取り外したライトは、板や工具とは別の場所へ置いておくと、作業中に踏んだり大きな部材をぶつけたりするのを防げます。

4.上棚・ブリッジの固定を外す

上棚やブリッジが付いている机は、本体との接続部分を探してください。正面から金具が見えなくても、側面や背面で固定されていることがあります。

使われる金具は、ボルトや連結金具など製品によって異なり、書棚そのものを上下に分けられるタイプもあります。

載せてあるだけに見えても、いきなり持ち上げるのは禁物です。固定が残っていれば、金具の周囲や板を傷めかねません。

幅のある上棚は、一人が支えた状態でもう一人が最後の固定を外しましょう。取り外した金具は「上棚」と分かる袋や小箱へ入れておけば、本体用と混ざりません。

5.必要なら引き出しを外す

引き出しは、天板や側板の固定部が隠れているときだけ外せば十分です。

奥や上側にボルトが見えるなら、工具を入れられるよう引き出しを抜いてください。左右の引き出しを外したあと、天板内側のボルトへ工具を入れる構造の学習机もあります。

浜本工芸|引き出しの奥に固定部があるデスクの例

引き出しの外し方はレールの構造次第です。手前まで引けば抜けるものもあれば、ストッパーや解除部を操作しないと外れないタイプもあります。

途中で止まったり片側だけ引っかかったりするなら、無理に抜くのは禁物です。レールやストッパーを傷める前に、説明書でその製品の外し方を確かめてください。

6.本体を固定している金具を外す

上棚や必要な引き出しがなくなると、天板・側板・向板をつなぐ固定部を探しやすくなります。

使われているのは、ネジや組立ボルトだけとは限りません。六角穴付きボルトのほか、回転金具や連結ピンでつながった机もあります。

ネジやボルトには、工具をまっすぐ差し込んでください。斜めに力がかかると、ネジ頭や六角穴を傷めます。

見慣れない金具を、普通のネジと同じ感覚で回すのは避けます。説明書に解除方法があれば、その手順に従ってください。

7.天板・向板・側板を分ける

固定を解除できたら、天板・向板・側板を分けます。

特に注意したいのが、大きな天板です。最後のボルトが抜けた瞬間に傾くことがあるため、一人が部材を支え、もう一人が固定を外してください。

机を寝かせて作業するよう指定されている製品なら、床に毛布や段ボールを敷いてから向きを変えます。

外した天板や側板は、倒れない場所へ寝かせておく方が安全です。ネジや金具も「天板」「右側板」「向板」のように分けて保管しておけば、再組立てするときに元の位置を特定しやすくなります。

ネジを外したのに学習机が分解できないとき

見えているネジやボルトを外しても板が離れないなら、無理に引っ張らないでください。

残っている固定部として多いのは、引き出しの奥に隠れたボルト、回転金具、キャップで覆われた金具です。固定を解除できていても、木ダボが穴に残り、板同士が離れにくいことがあります。

学習机を固定している主な金具・構造

ネジ・組立ボルトが残っていないか

天板の裏や側板に固定部が見当たらなければ、引き出しを抜いた奥や上側も探してください。この位置に天板を固定するボルトが隠れている机があります。

左右対称の机なら、反対側も手掛かりになります。右側にボルトが2本あれば、左側の同じ位置にも固定部がないか確かめてください。

最後のボルトを外すときは、一人が天板や側板を支えます。固定がなくなった瞬間に部材が傾くと、手を挟んだり床へ落としたりするおそれがあるためです。

回転金具がロックされたままになっていないか

丸い金具にドライバーを差し込む溝があり、横から連結ピンが入っている場合は、回転金具で部材をつないでいるタイプがあります。

この金具は、ネジのように抜き取るとは限りません。決められた位置まで回し、連結ピンとのロックを解除するタイプもあります。

浜本工芸のNo.49デスクでは、向板などに付いた回転金具を約半回転させて連結を解除します。

浜本工芸|回転金具を使ったデスクの分解例

ただし、「約半回転」はこの製品の外し方です。別の机に同じ操作をすると、金具を傷めるおそれがあります。

矢印などの表示があれば、解除する向きを判断する手掛かりになります。動かし方が分からない金具は説明書で外し方を確かめ、止まったところから無理に回さないでください。

キャップで隠れた固定部がないか

側板や天板の近くに、板と似た色の丸い樹脂部品が付いていないか探してください。

組立ボルトの頭を化粧キャップで覆った製品があります。木目に近い色だと板になじむため、固定部だと気づきにくくなります。

特に見落としやすいのは、側板の内側・外側、天板の下、上棚の側面です。「穴キャップ」「ナットキャップ」といった部品が説明書に載っていれば、その取り付け位置から固定部を探せます。

ただし、丸い樹脂部品がすべて外せるキャップとは限りません。固定方法が分からないまま工具でこじると、周囲の表面材まで傷めるおそれがあります。

固定金具を外しても部材がすぐ離れない場合

ネジやボルトを外したあと、板は少し動くのに完全には離れない。そんなときは、接合部の木ダボが穴に残っていることがあります。

木ダボは、部材同士の位置を合わせる木製のピンです。固定金具を外したあとも穴に残るため、板がすぐ離れないことがあります。

ただし、板がまったく動かないなら話は別です。隠れたボルトや回転金具が残っていないか探し直してください。

板の隙間へマイナスドライバーなどを差し込み、てこのようにこじるのは禁物です。固定が残っていれば、板の縁や金具の周囲を壊しかねません。

すべての固定が外れ、板にも少し動きがあるなら、二人で部材を支えながら接合方向に沿って離してください。

固定部が見つからないときに見る5か所

どこで固定されているのか分からないときは、次の5か所を順に探します。

  1. 天板の裏
  2. 側板の内側・外側
  3. 引き出しを外した奥
  4. 上棚・ブリッジの背面・側面
  5. 向板・背板のまわり
学習机が分解できない時に確認する場所

天板の裏は、机を立てたままだと見えにくい場所です。説明書に机を寝かせる手順があれば、床を養生してから向きを変えてください。

側板は内側だけでなく、外側にも固定部が隠れていることがあります。ボルトの頭を覆うキャップは木目に紛れやすいため、板の表面も見落とせません。

引き出しの奥には、天板や側板につながるボルトが隠れていることがあります。引き出し自体が外れない場合は無理に抜かず、説明書に記載された外し方を確認してください。

上棚・ブリッジは、正面から固定部が見えなくても、背面や側面で本体と連結されていることがあります。

向板・背板のまわりも、回転金具が使われる場所の一つです。ロックが残っていれば、外側のボルトを抜いても部材は離れません。

この5か所を探しても固定方法を特定できなければ、それ以上は力を加えないでください。品番が分かっていれば、メーカー公式サイトに分解・組立方法が公開されていないか探せます。

浜本工芸|デスクの分解・組立サポート

2階や別の部屋へ運ぶだけなら必要なところまで分解する

学習机を別の部屋へ移すだけなら、完全にばらす必要はありません。どこまで外すかは、机の大きさと搬出経路で決まります。

まず、机の幅・奥行き・高さを測り、部屋のドアから廊下、階段、踊り場、玄関まで通せるか確かめてください。

入口の幅だけでは判断できない場所もあります。特に階段や廊下の曲がり角では、長い天板が壁に当たり、途中で向きを変えられないことがあります。

上棚を外せば高さが収まるなら、本体まで分解する必要はありません。横幅や奥行きが足りないときは、天板や側板を外した状態で通せるか寸法を比べてください。

開口部が狭く、そのままでは移動できない場合に備えて、分解方法を公開している学習机もあります。

浜本工芸|デスクの分解・組立方法

引き出しや独立したワゴンを先に外せば、本体も軽くなります。

再び組み立てる予定なら、上棚の向きや配線の通し方、金具の位置を写真に残しておくと、元に戻すときの手掛かりになります。

搬出経路を通れる大きさになれば、それ以上の分解は必要ありません。

分解した学習机を処分するときの注意点

処分するときは、分解後の大きさだけで捨て方を決めないでください。

粗大ごみの判定方法は自治体によって異なり、元の品目を基準にする地域もあれば、分解後の大きさによって通常の家庭ごみに出せる地域もあります。

分解しても粗大ごみ扱いが変わらない自治体がある

家具を小さく解体しても、粗大ごみから通常の家庭ごみへ変わるとは限りません。

新宿区では、もともと粗大ごみに該当するものは、解体後も粗大ごみ扱いです。

新宿区|粗大ごみの出し方

このルールなら、普通ごみにするために板を細かく切る必要はありません。そのままでは玄関や階段を通せないときだけ、搬出できる大きさまで分ければ足ります。

普通ごみに出せる場合は自治体のサイズ・分別ルールに従う

一方、分解後の大きさによって通常収集へ出せる地域もあります。

札幌市では、大型ごみを解体して指定ごみ袋に収め、袋の口をしっかり縛れる状態になれば、材質に応じた通常収集の対象です。

札幌市|大型ごみの出し方

ただし、この条件をほかの地域には当てはめられません。袋に収まるかどうかではなく、寸法や重量、品目で区分する自治体もあるからです。

木製の板と金属部品で分別区分が違う場合は、それぞれ自治体が指定する区分で出してください。

回収を依頼するときは無許可の業者を避ける

自分で集積場所まで運べない場合は、自治体の粗大ごみ窓口で搬出支援の有無や、利用できる事業者を確認してください。

家庭から出た廃棄物を無許可の不用品回収業者へ渡すと、不法投棄や不適正処理、高額な料金請求などのトラブルにつながるおそれがあります。

環境省|無許可の回収業者を利用しないでください

分解しても粗大ごみ料金が安くなるとは限らない

机を小さくしても、粗大ごみの料金まで下がるとは限りません。地域によっては、解体前の大きさを基準に手数料を決めるからです。

横浜市では、解体して出す場合も解体前の大きさが基準になります。

横浜市|粗大ごみの出し方と手数料

大阪市も、大きさによって手数料が決まる品目は、解体前の寸法が基準です。

大阪市|粗大ごみの申し込みと手数料

粗大ごみとして申し込む可能性があるなら、分解する前に幅・奥行き・高さを測っておいてください。 一度ばらしてしまうと、手数料の基準になる元の寸法を確認しにくくなります。

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